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畢曰罕車為邊兵主弋獵

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畢曰罕車為邊兵主弋獵

畢(おそらく二十八宿の一つ濁にあたる 律書より)は、曰く、罕車(旗車)、と。辺境の戦いと為し、
弋(ほこ)猟(ゆみ)を主(しゅ つかさどる)する。

其大星旁小星為附耳

その大きな星(おそらくアルデバラン)の傍(かたわ)らの小さな星は附耳(耳を附(つ)ける)と為す。

附耳搖動有讒亂臣在側

附耳が揺動(ようどう)すれば、讒乱(ざんらん そしってみだらな)臣下が側に在(あ)るを有(ゆう)する。

昴畢為天街

昴(すばる おそらく二十八宿の留にあたる 律書より)、畢(おそらくアルデバラン)の間は天の街(まち)と為す。

其陰陰國陽陽國

その陰(くらい?)のは陰(いん)の国、陽(あかるい?)のは、陽(よう)の国。

參為白虎三星直者是為衡石

参(二十八宿の一つ おそらくぎょしゃ座のあたり)は白虎と為す。三つの星の真っ直ぐなのは、これが衡(はかりのさお)の石と為す。

下有三星兌曰罰為斬艾事

下には三つの星が有り(ぎょしゃ座の左下あたり)、兌(まっすぐ)で、曰く罰(二十八宿の一つ 律書より 別説では觜とされる)と。斬艾(ざんがい 斬り刈り取る 伐採の伐(ばつ))事を為す。

其外四星左右肩股也

その外の四つの星が(白虎の)左右の肩(かた)股(こ また)であり、である。

小三星隅置曰觜觿為虎首主葆旅事

小さい三つの星が隅(すみ)に置かれ(ぎょしゃ座のカペラの近く?)、曰く、觜(けづの)觿(つのぎり)と、虎の首(既出の「参の首は北斗の魁の部分を枕にしている」)と為す。旅事を葆(ほ まもる)するを主(しゅ つかさどる)する。

其南有四星曰天廁

その南に四つの星が有り、曰く、天の厠(かわや)、と。

廁下一星曰天矢

厠の下の一つの星は、曰く、天の矢(や)、と。

矢黃則吉青白凶

矢(や)が黄色ければ吉(きち)、青、白、黒であれば凶(きょう)。

其西有句曲九星三處羅

その西に曲がって区切る九つの星が有り、三つの処(ところ)の羅(あみ)で、

一曰天旗,二曰天苑,三曰九游。

一つを曰く、天の旗、二つ目を曰く、天の苑(その)、三つ目を曰く、九遊、と。

其東有大星曰狼

その東に大きい星(ふたご座のアルヘナ?)が有り、曰く狼(二十八宿の一つ 律書より おそらく別説の井(二十八宿の一つ)にあたるところ)と。

狼角變色多盜賊

狼が色を変えて較(かく 明らかなさま 角(かく)=較(かく)?)するときは、盗賊が多い。

下有四星曰弧直狼

下に四つの星が有り曰く、弧(こ ゆみ 二十八宿の一つ 律書より おそらく別説の鬼(二十八宿の一つ)にあたるところ 律書では南方は弧におわるので南宮と西宮の境界になります。南宮の境界は注からはじまります。別説では井、鬼が南宮に含まれる)と。狼に直(ちょく あたる)する。

狼比地有大星曰南極老人

狼が地面に比(ひ ならぶ)ところに大星が有り、曰く、南極老人(カノーブス)と。

老人見治安不見兵起

老人が見えると、治が安んじ、見えないと兵(戦い)が起こる。

常以秋分時候之于南郊

常(つね)に秋分の時に南効でこれを候(こう うかがう)する。

附耳入畢中兵起

附耳が畢(おそらくおうし座のアルデバラン)の中に入れば、兵(戦い)が起こる。

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