合相毀野有破軍
(金星と木星が)合わさって相(あい)毀(き こぼつ)すれば、野(の)では破軍を有する。
出西方昏而出陰陰兵彊
西方に出て、昏(たそがれ)にして陰に出れば、陰兵は強くなり、
暮食出小弱夜半出中弱
暮色(食=色? ゆうぐれ)に出るは、小弱で、夜半に出るは中弱で、
雞鳴出大弱是謂陰陷於陽
鶏鳴(明け方)に出るは大弱で、これは陰は陽に於いて陥(おちい)る、と謂(い)う。
其在東方乘明而出陽陽兵之彊雞鳴出小弱
その東方に在(あ)って、明けに乗じて陽に出れば、陽兵は強くなり、鶏鳴(あけがた)に出れば、小弱で、
夜半出中弱昏出大弱
夜半に出れば、中弱で、昏(たそがれ)に出れば、大弱で、
是謂陽陷於陰太白伏也以出兵兵有殃
これは、陽が陰に於いて陥(おちい)る、と謂(い)う。太白(金星)が伏(ふ)せたとき、出兵を以ってすると、兵は殃(わざわい)を有する。
其出卯南南勝北方出卯北北勝南方
その卯(東)南に出れば、南が北方に勝(まさ)り、卯(東)北に出れば、北が南方に勝(まさ)る。
正在卯東國利出酉北北勝南方
まっすぐ卯(東)に在れば、東国が利(り)する。酉(西)北に出れば、北が南方に勝(まさ)り、
出酉南南勝北方正在酉西國勝
酉(西)南に出れば、南が北方に勝(まさ)る。まっすぐ酉(西)に在れば、西国が勝(まさ)る。
其與列星相犯小戰
その、列星とともに相(あい)犯(おか)しあえば、小さな戦いがあり、
五星大戰其相犯太白出其南南國敗
五星ならば、大戦がある。その相(あい)犯(おか)して、太白(金星)がその南に出れば、南国が敗(やぶ)れ、
出其北北國敗行疾武不行文
その北に出れば、北国が敗(やぶ)れる。行くのが疾(はやい)すれば、武(武力)、行かなければ文(文治)。
色白五芒出蚤為月蝕晚為天夭及彗星將發其國
色が五芒(五=戈? ほこさきの光)のように白く、蚤(はやく)して出れば、月蝕を作り、晩(おそい)すれば、天夭(夭=矢? 流れ星)および彗星(すいせい)をつくり、まさにその国に発せられる。
出東為舉事左之迎之吉出西為刑舉事右之背之吉
東に出れば、徳と為し、事を挙(あ)げてこれを補佐しこれを迎(むか)えれば、吉(きち)。西に出れば、刑を為し、事を挙(あ)げてこれを右(たすける)し、これに背(そむ)けば、吉(きち)。
反之皆凶太白光見景戰勝
これの反対は皆(みな)凶(きょう)。太白(金星)の光が影(かげ)を現(あらわ)せば、戦いは勝つ。
晝見而經天是謂爭明彊國弱小國彊女主昌
昼に現(あらわ)れて天を経(通る)すれば、これは争明と謂(い)い、強国が弱まり、諸国が強くなり、女主が昌(さかえる)する。
亢為疏廟太白廟也
亢(二十八宿の一つ)が疏廟と為し、太白(金星)が廟である。
太白大臣也其號上公
太白は大臣であり。その号は、上公、と。
其他名殷星太正營星觀星宮星明星大衰大澤終星大相天浩序星月緯大司馬位謹候此
その他(ほか)の名は、殷星、太正、營星、觀星、宮星、明星、大衰、大澤、終星、大相、天浩、序星、月緯、と。大司馬位は謹(つつし)んでこれを候(うかがう うらなう)する。
(金星と木星が)合わさって相(あい)毀(き こぼつ)すれば、野(の)では破軍を有する。
出西方昏而出陰陰兵彊
西方に出て、昏(たそがれ)にして陰に出れば、陰兵は強くなり、
暮食出小弱夜半出中弱
暮色(食=色? ゆうぐれ)に出るは、小弱で、夜半に出るは中弱で、
雞鳴出大弱是謂陰陷於陽
鶏鳴(明け方)に出るは大弱で、これは陰は陽に於いて陥(おちい)る、と謂(い)う。
其在東方乘明而出陽陽兵之彊雞鳴出小弱
その東方に在(あ)って、明けに乗じて陽に出れば、陽兵は強くなり、鶏鳴(あけがた)に出れば、小弱で、
夜半出中弱昏出大弱
夜半に出れば、中弱で、昏(たそがれ)に出れば、大弱で、
是謂陽陷於陰太白伏也以出兵兵有殃
これは、陽が陰に於いて陥(おちい)る、と謂(い)う。太白(金星)が伏(ふ)せたとき、出兵を以ってすると、兵は殃(わざわい)を有する。
其出卯南南勝北方出卯北北勝南方
その卯(東)南に出れば、南が北方に勝(まさ)り、卯(東)北に出れば、北が南方に勝(まさ)る。
正在卯東國利出酉北北勝南方
まっすぐ卯(東)に在れば、東国が利(り)する。酉(西)北に出れば、北が南方に勝(まさ)り、
出酉南南勝北方正在酉西國勝
酉(西)南に出れば、南が北方に勝(まさ)る。まっすぐ酉(西)に在れば、西国が勝(まさ)る。
其與列星相犯小戰
その、列星とともに相(あい)犯(おか)しあえば、小さな戦いがあり、
五星大戰其相犯太白出其南南國敗
五星ならば、大戦がある。その相(あい)犯(おか)して、太白(金星)がその南に出れば、南国が敗(やぶ)れ、
出其北北國敗行疾武不行文
その北に出れば、北国が敗(やぶ)れる。行くのが疾(はやい)すれば、武(武力)、行かなければ文(文治)。
色白五芒出蚤為月蝕晚為天夭及彗星將發其國
色が五芒(五=戈? ほこさきの光)のように白く、蚤(はやく)して出れば、月蝕を作り、晩(おそい)すれば、天夭(夭=矢? 流れ星)および彗星(すいせい)をつくり、まさにその国に発せられる。
出東為舉事左之迎之吉出西為刑舉事右之背之吉
東に出れば、徳と為し、事を挙(あ)げてこれを補佐しこれを迎(むか)えれば、吉(きち)。西に出れば、刑を為し、事を挙(あ)げてこれを右(たすける)し、これに背(そむ)けば、吉(きち)。
反之皆凶太白光見景戰勝
これの反対は皆(みな)凶(きょう)。太白(金星)の光が影(かげ)を現(あらわ)せば、戦いは勝つ。
晝見而經天是謂爭明彊國弱小國彊女主昌
昼に現(あらわ)れて天を経(通る)すれば、これは争明と謂(い)い、強国が弱まり、諸国が強くなり、女主が昌(さかえる)する。
亢為疏廟太白廟也
亢(二十八宿の一つ)が疏廟と為し、太白(金星)が廟である。
太白大臣也其號上公
太白は大臣であり。その号は、上公、と。
其他名殷星太正營星觀星宮星明星大衰大澤終星大相天浩序星月緯大司馬位謹候此
その他(ほか)の名は、殷星、太正、營星、觀星、宮星、明星、大衰、大澤、終星、大相、天浩、序星、月緯、と。大司馬位は謹(つつし)んでこれを候(うかがう うらなう)する。