單閼歲歲陰在卯星居子
單閼歲歲陰在卯星居子 単閼の歳(年)、歳(木星)の陰(かげ もとあったところ)は、卯に在(あ)り、星(木星)は子に居(い)る。 以二月與婺女虛危晨出曰降入 二月を以って婺女(須女)、虚、危とともに晨出(しんしゅつ 夜明けに出る)し、曰く、降入、と。 大有光其失次有應見張[名曰降入]其歲大水 大いに光が有る。その次(順次)を失ったときは、張を見て応ずることが有る。その歳(年)は大水になる。...
View Article[曰大章]有旱而昌有女喪民疾
[曰大章]有旱而昌有女喪民疾 旱(日照り)が有っても昌(盛ん)で、女喪(小雨? 喪(そう)=霎(そう)?)があれば、民が疾(病む)する。 閹茂歲歲陰在戌星居巳 閹茂の歳(年)、歳(木星)の陰(月 そばにあった月)は戌に在(あ)り、星(木星)は巳に居(い)る。 以九月與翼軫晨出曰天睢 九月を以って翼、軫とともに晨出(しんしゅつ 夜明けに出る)し、曰く、天睢、と。 白色大明其失次有應見東壁歲水女喪...
View Article其失次舍以下進而東北
其失次舍以下進而東北 その次の星宿以下を失ったとき、東北に進んで、 三月生天棓長四丈末兌 三ヶ月、天の棓(ぼう 棒 流れ星の形?)が、長さ四丈(約80cm~)を生じたら、末(すえ)にまっすぐ、 進而東南三月生彗星長二丈類彗 東南に進んで、三ヶ月、彗星(すいせい)の長さ二丈(約40cm~)を生じたら、彗(ほうきの部分)をしばり(類(るい)=累(るい)?)、 退而西北三月生天欃長四丈末兌...
View Article其出如浮如沈其國有土功
其出如浮如沈其國有土功 その出るが、浮くが如(ごと)く、沈むが如(ごと)くすれば、その国は土功(土地と手柄)を有する。 如沈如浮其野亡 沈むが如(ごと)く、浮くが如(ごと)くすれば、その野は亡(ほろ)ぶ。 色赤而有角其所居國昌迎角而戰者不勝 色が赤で角(=較(かく)? 明るいさま)を有すれば、その居るところの国は昌(さかえる)。角(=較(かく)?...
View Article出則有兵入則兵散以其捨命國
出則有兵入則兵散以其捨命國 出れば、兵(戦い)を有し、入れば兵(戦い)が散(さん おわる)じる。その明国(国を照らす 命(めい)=明(めい)?)を捨(す)てるを以って、 (熒惑)熒惑為勃亂殘賊疾喪饑兵熒惑(火星)は、勃乱(さかんに乱れる)、残賊(ざんぞく 人をいためつけきづつける)、疾、喪、餓(う)え、兵(戦い)を為す。 反道二舍以上居之三月有殃...
View Article其行東西南北疾也
其行東西南北疾也 その東、西、南、北を行くは疾(なやむ)しているのであり、 兵各聚其下用戰順之勝逆之敗 兵(戦い)がおのおのその下に集まり、戦いを用いるに、順行すれば勝ち、逆行すれば敗(やぶ)れる。熒惑從太白軍憂離之軍卻熒惑(火星)が太白(金星)に従えば、軍が憂(うれ)え、離れれば軍が退却(たいきゃく)する。 出太白陰有分軍行其陽有偏將戰...
View Article贏為王不寧其縮有軍不復
贏為王不寧其縮有軍不復 贏すれば、王の不寧(やすんじない)を為し、その縮すれば、軍の不復を有する。 填星其色黃九芒音曰黃鐘宮 填星(土星)はその色は九芒(九(く)=瞿(く)? ほこのきっさき)の黄色で、音は曰く、黄鐘宮、と。 其失次上二三宿曰贏有主命不成不乃大水 その次(順次)を失って二、三宿を上るのは曰く、贏、と。主命の成らずを有し、そうでなけれな大水になる。 失次下二三宿曰縮有后戚...
View Article金為疾為內兵亡地
金為疾為內兵亡地 金星は疾(流行病)をつくり、内(うち)に戦いをつくって、地を亡(ほろ)ぼす。 三星若合其宿地國外內有兵與喪改立公王 三星がもし合えば、その宿地の国の内外で兵(戦い)と喪を有し、改めて公王を立てる。 四星合兵喪并起君子憂小人流 四星が合えば、兵(戦い)喪がならび起こり、君子は憂(うれ)え、小人は流(心にとめない)する。 五星合是為易行有受慶改立大人掩有四方子孫蕃昌...
View Article五星色白圜為喪旱
五星色白圜為喪旱 五星(火星、水星、木星、金星、土星)の色が白く園(=円 完全な 盛光?)すれば、喪、旱(日照り)をつくる。 赤圜則中不平為兵 赤く園(=円 完全な )すれば、不平に中(あた)り、兵(戦い)をつくる。 青圜為憂水圜為疾多死 青く園(=円 完全な )すれば、憂(うれ)い、水(水害)をつくる。黒く園(=円 完全な )すれば、疾(流行病)をつくり多くが死ぬ。黃圜則吉 黄色く園(=円...
View Article其出行十八舍二百四十日而入
其出行十八舍二百四十日而入 その出て十八舎を行くこと二百四十日にして入る。 入東方伏行十一舍百三十日 東方に入って、伏行すること十一舎で百三十日、 其入西方伏行三舍十六日而出 その西方に入って、伏行すること三舎で十六日にして出る。 當出不出當入不入是謂失舍 出るべきに出ず、入るべきに入らないと、これは失舎と謂(い)い、 不有破軍必有國君之篡 軍を破(やぶ)ることはなく、必ず国君の篡(さん...
View Article其庳近日曰明星柔
其庳近日曰明星柔 その庳(ひくい)は、日(太陽)に近く、曰く、明星、と。柔(やわ)らかい。 高遠日曰大囂剛 高いは、日(太陽)に遠く、曰く、大囂、と。剛(かたい)。 其始出西[方]行疾率日一度半百二十日 その、西方に出始めるは、疾(はやく)に行き、率(おおよそ)一日に一度半で、百二十日。 上極而行遲日半度百二十日旦入必逆行一二舍而入...
View Article小以角動兵起始出大後小兵弱
小以角動兵起始出大後小兵弱 小さく角動を以ってすれば、兵が起こる。はじめに大きく出て後で小さくなれば、兵は弱まる。 出小後大兵彊出高用兵深吉淺凶 小さく出て後に大きくなれば、兵は強くなる。高く出れば、用兵は深い吉で浅い凶。庳淺吉深凶日方南金居其南庳(低い)けれは、浅い吉に深い凶。日(太陽)がまさに南で、金星がその南に居り、 日方北金居其北曰贏侯王不寧用兵進吉退凶...
View Article太白白比狼赤比心
太白白比狼赤比心 太白(金星)の白は、狼(二十八宿の一つ 律書より プロキオン?)に比(ひ)し、赤は心(二十八宿の一つ アンタレス?)に比(ひ)し、黃比參左肩蒼比參右肩 黄色は参(二十八宿の一つ 白虎の左肩 カペラ?)に比(ひ)し、蒼(あお)は参(二十八宿の一つ 白虎の右肩 エルナト?)に比(ひ)し、 比奎大星五星皆從太白而聚乎一舍其下之國可以兵從天下...
View Article合相毀野有破軍
合相毀野有破軍 (金星と木星が)合わさって相(あい)毀(き こぼつ)すれば、野(の)では破軍を有する。 出西方昏而出陰陰兵彊 西方に出て、昏(たそがれ)にして陰に出れば、陰兵は強くなり、 暮食出小弱夜半出中弱 暮色(食=色? ゆうぐれ)に出るは、小弱で、夜半に出るは中弱で、雞鳴出大弱是謂陰陷於陽 鶏鳴(明け方)に出るは大弱で、これは陰は陽に於いて陥(おちい)る、と謂(い)う。...
View Article察日辰之會以治辰星之位
察日辰之會以治辰星之位 日(太陽)、辰(水星)の会を察して、辰星(水星)の位置を治(おさ)めるを以ってする。 曰北方水太陰之精主冬日壬癸 曰く、北方水、と。太陰の精で、冬をつかさどり、日(太陽)は壬、癸。 刑失者罰出辰星以其宿命國 刑が失われた者は、罰(ばつ)が辰星(水星)から出て、その明国(国を照らす 命=明?)を捨てる(宿=捨?)を以ってする。 是正四時仲春春分夕出郊奎婁胃東五舍為齊...
View Article其蚤為月蝕晚為彗星及天夭
其蚤為月蝕晚為彗星及天夭 その蚤(早朝)は月蝕をつくり、晩(ばん)は彗星及び天夭(流れ星?)をつくる。 其時宜效不效為失追兵在外不戰 その宜しく効(こう 明らかにする)するべきときに効(こう 明らかにする)さず、失(うしなう)を為せば、兵を追って外に在(あ)って戦わない。 一時不出其時不和四時不出天下大饑...
View Article其與太白俱出東方
其與太白俱出東方皆赤而角外國大敗中國勝 その太白(金星)とともに東方に出て、皆(みな)赤くして角(却あるいは欠?)すれば、外国が大敗して、中国が勝つ。 其與太白俱出西方皆赤而角外國利 その太白(金星)とともに西方に出て、皆(みな)赤くして角(却あるいは欠?)すれば、外国が利(り)する。 五星分天之中積于東方中國利...
View Article辰星之色春青黃夏赤白秋青白而歲熟冬黃而不明
辰星之色春青黃夏赤白秋青白而歲熟冬黃而不明 辰星(水星)の色は、春は、青黄、夏は赤白、秋は、青白にして歳(穀物のできぐあい)は熟(じゅく)し、冬は黄色くして明るくない。 即變其色其時不昌 すなわち、その色を変えれば、その時(季節)は不昌(さかえない)。 春不見大風秋則不實 春に見えなければ、大風、秋ならば不実(みのらない)、 夏不見有六十日之旱月蝕...
View Article兩軍相當日暈暈等力鈞
兩軍相當日暈暈等力鈞 二つの軍が相当(あいあたる)し、日(太陽)が暈(うん 太陽や月のまわりにあらわれる光の環 或いは虹?)したとき、暈(うん 太陽や月のまわりにあらわれる光の環)が等(ひと)しければ、力は鈞(ひとしい)で、 厚長大有勝薄短小無勝 厚く長く大きければ、勝ちがあり、薄く短く小さければ、勝ちが無い。 重抱大破無抱為和背[為]不和為分離相去 重(かさ)なった抱(ほう...
View Article其食食所不利復生生所利
其食食所不利復生生所利 その食(日食)は、不利とするところを食し、ふたたび生じ、利(り)するところに生ずる。 而食益盡為主位 しこうして食がますます尽(ことごと)くするは、主(あるじ)の地位に(不利を)為す。 以其直及日所宿加以日時用命其國也 その直(まっすぐ)に日(太陽)が宿するところに及ぶを以って、加えるに日時を以ってして、その国に用命(上役の命令をうけてこれを行う)するのである。...
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