格澤星者如炎火之狀黃白起地而上
格沢星とは、炎火の状(かたち)の如(ごと)し。黄白で、地から起こって上(のぼ)る。
下大上兌其見也不種而穫不有土功必有大害
下は大きく、上は鋭(とがっている)。その現われると、種(たねまき)せずにして穫(刈り入れ)せず、土功(土木事業)は有さず、必ず大害を有する。
蚩尤之旗類彗而後曲象旗見則王者征伐四方
蚩尤(黄帝時代の諸侯名)の旗は、彗星(すいせい)に類(るい)して、後ろが曲(ま)がり、旗(はた)を象(かたど)る。現われれば、王者が四方を征伐(せいばつ)する。
旬始出於北斗旁狀如雄雞其怒青象伏鱉
旬始は、北斗(北斗七星)の傍(かたわ)らに出て、状(かたち)は雄(おす)の鶏(にわとり)の如(ごと)し。その怒ると、青黒く、伏(ふ)した鱉(すっぽん)を象(かたど)る。
枉矢類大流星蛇行而倉望之如有毛羽然
枉矢は、大流星に類(るい)し、蛇行(だこう)して蒼(あお)黒く、これを望むに羽毛(うもう)のようなものが有るが如(ごと)し。
長庚如一匹布著天此星見兵起
長庚は一匹(匹=長さの単位)の布(ぬの)が天に著(着せる)されたが如(ごと)し。この星が現われると兵(戦い)が起こる。
星墜至地則石也河濟之時有墜星
星が墜(お)ちて地に至ると、すなわち石である。河、済の間で、時々墜(お)ちる星が有る。
天精而見景星景星者星也其狀無常常出於有道之國
天精(天きよらか)にして景星が現われる。景星とは徳の星であり、その状(かたち)は常(きまり)は無く、常(つね)に有道の国に出る。
凡望雲氣仰而望之三四百里
凡(およ)そ雲気(うんき)を望むに、仰(あお)いでこれを望むは、三、四百里(一里150m換算で約30~45km)。
平望在桑榆上千餘[里]二千里
平(たい)らかに望み、桑榆(西方の日がしずむ所)の上に在(あ)って、一千余、二千里(一里150m換算で約150~300km)、
登高而望之下屬地者三千里
高みに登(のぼ)ってこれを望むは、下に地を属(ぞく)すること三千里(一里150m換算で約450km)。
雲氣有獸居上者勝
雲気(うんき)が獣(けもの)が上に居(い)るものが有れば、勝つ。
自華以南氣下上赤嵩高三河之郊氣正赤
華(中国)より以南は、気の下が黒く、上が赤い。嵩高(嵩山をさす)、三河の郊外は、気が正赤(真っ赤)。
恒山之北氣下下青
恒山の北は、気の下が黒く、上が青い。
勃碣海岱之氣皆
勃、碣、海、岱の間は、気が皆(みな)黒い。
江淮之氣皆白
江、淮の間は、気が皆(みな)白い。
格沢星とは、炎火の状(かたち)の如(ごと)し。黄白で、地から起こって上(のぼ)る。
下大上兌其見也不種而穫不有土功必有大害
下は大きく、上は鋭(とがっている)。その現われると、種(たねまき)せずにして穫(刈り入れ)せず、土功(土木事業)は有さず、必ず大害を有する。
蚩尤之旗類彗而後曲象旗見則王者征伐四方
蚩尤(黄帝時代の諸侯名)の旗は、彗星(すいせい)に類(るい)して、後ろが曲(ま)がり、旗(はた)を象(かたど)る。現われれば、王者が四方を征伐(せいばつ)する。
旬始出於北斗旁狀如雄雞其怒青象伏鱉
旬始は、北斗(北斗七星)の傍(かたわ)らに出て、状(かたち)は雄(おす)の鶏(にわとり)の如(ごと)し。その怒ると、青黒く、伏(ふ)した鱉(すっぽん)を象(かたど)る。
枉矢類大流星蛇行而倉望之如有毛羽然
枉矢は、大流星に類(るい)し、蛇行(だこう)して蒼(あお)黒く、これを望むに羽毛(うもう)のようなものが有るが如(ごと)し。
長庚如一匹布著天此星見兵起
長庚は一匹(匹=長さの単位)の布(ぬの)が天に著(着せる)されたが如(ごと)し。この星が現われると兵(戦い)が起こる。
星墜至地則石也河濟之時有墜星
星が墜(お)ちて地に至ると、すなわち石である。河、済の間で、時々墜(お)ちる星が有る。
天精而見景星景星者星也其狀無常常出於有道之國
天精(天きよらか)にして景星が現われる。景星とは徳の星であり、その状(かたち)は常(きまり)は無く、常(つね)に有道の国に出る。
凡望雲氣仰而望之三四百里
凡(およ)そ雲気(うんき)を望むに、仰(あお)いでこれを望むは、三、四百里(一里150m換算で約30~45km)。
平望在桑榆上千餘[里]二千里
平(たい)らかに望み、桑榆(西方の日がしずむ所)の上に在(あ)って、一千余、二千里(一里150m換算で約150~300km)、
登高而望之下屬地者三千里
高みに登(のぼ)ってこれを望むは、下に地を属(ぞく)すること三千里(一里150m換算で約450km)。
雲氣有獸居上者勝
雲気(うんき)が獣(けもの)が上に居(い)るものが有れば、勝つ。
自華以南氣下上赤嵩高三河之郊氣正赤
華(中国)より以南は、気の下が黒く、上が赤い。嵩高(嵩山をさす)、三河の郊外は、気が正赤(真っ赤)。
恒山之北氣下下青
恒山の北は、気の下が黒く、上が青い。
勃碣海岱之氣皆
勃、碣、海、岱の間は、気が皆(みな)黒い。
江淮之氣皆白
江、淮の間は、気が皆(みな)白い。