凡候歲美惡謹候歲始
凡(およ)そ歳(とし)の美悪を候(うかがう)するは、謹(つつし)んで歳(とし)の始めを候(うかがう)する。
歲始或冬至日產氣始萌
年始、或(ある)いは、冬至の日、産気が萌(も)え始める。
臘明日人眾卒歲一會飲食發陽氣故曰初歲
臘(年のくれ)の明くる日、人衆は歳(とし)を終え、一(いつ)に飲食に会して、陽気を発し、故(ゆえ)に曰く、初歳、と。
正月旦王者歲首立春日四時之(卒)始也
正月の旦(ついたち)は、王者の歳の首(はじめ)で、立春の日は四時(四季)の始まりなり。
四始者候之日
四始とは、候(うかがう)する日である。
而漢魏鮮集臘明正月旦決八風
しこうして漢の魏鮮(人名)は臘(年のくれ)の明くる日、正月の旦(ついたち)に集め、八風を決する。
風從南方來大旱西南小旱
風が南方から来れば、大旱(大日照り)、西南から来れば、小旱(小日照り)、
西方有兵西北戎菽為小雨趣兵
西方から来れば、兵(戦い)を有し、西北から来れば、戎菽(菽は豆類、或いは菽=俶(てき)=狄(てき)で戎狄?)が為り(為し)、小雨で兵(戦い)に趣(おもむ)く。
北方為中歲東北為上歲
北方から来れば、中(ちゅう)の歳(とし)と為り、東北から来れば、上(じょう)の歳(とし)と為る。
東方大水東南民有疾疫歲惡
東方から来れば、大水(おおみず)で、東南から来れば、民は疾疫(流行病)を有し、歳(とし)は悪い。
故八風各與其沖對課多者為勝
故(ゆえ)に八風は各(おのおの)その沖(おき)とともに対(こたえる)し、課(こころみる)して多いものが勝ちと為る。
多勝少久勝亟疾勝徐
多いは少ないに勝(まさ)り、久(ひさ)しいは亟(早い)に勝(まさ)り、疾(速い)は徐(ゆっくり)に勝(まさ)る。
凡(およ)そ歳(とし)の美悪を候(うかがう)するは、謹(つつし)んで歳(とし)の始めを候(うかがう)する。
歲始或冬至日產氣始萌
年始、或(ある)いは、冬至の日、産気が萌(も)え始める。
臘明日人眾卒歲一會飲食發陽氣故曰初歲
臘(年のくれ)の明くる日、人衆は歳(とし)を終え、一(いつ)に飲食に会して、陽気を発し、故(ゆえ)に曰く、初歳、と。
正月旦王者歲首立春日四時之(卒)始也
正月の旦(ついたち)は、王者の歳の首(はじめ)で、立春の日は四時(四季)の始まりなり。
四始者候之日
四始とは、候(うかがう)する日である。
而漢魏鮮集臘明正月旦決八風
しこうして漢の魏鮮(人名)は臘(年のくれ)の明くる日、正月の旦(ついたち)に集め、八風を決する。
風從南方來大旱西南小旱
風が南方から来れば、大旱(大日照り)、西南から来れば、小旱(小日照り)、
西方有兵西北戎菽為小雨趣兵
西方から来れば、兵(戦い)を有し、西北から来れば、戎菽(菽は豆類、或いは菽=俶(てき)=狄(てき)で戎狄?)が為り(為し)、小雨で兵(戦い)に趣(おもむ)く。
北方為中歲東北為上歲
北方から来れば、中(ちゅう)の歳(とし)と為り、東北から来れば、上(じょう)の歳(とし)と為る。
東方大水東南民有疾疫歲惡
東方から来れば、大水(おおみず)で、東南から来れば、民は疾疫(流行病)を有し、歳(とし)は悪い。
故八風各與其沖對課多者為勝
故(ゆえ)に八風は各(おのおの)その沖(おき)とともに対(こたえる)し、課(こころみる)して多いものが勝ちと為る。
多勝少久勝亟疾勝徐
多いは少ないに勝(まさ)り、久(ひさ)しいは亟(早い)に勝(まさ)り、疾(速い)は徐(ゆっくり)に勝(まさ)る。