秦始皇既并天下而帝或曰
秦始皇帝嬴(趙)政がすでに天下を併(あわ)せて、帝になり、或(あ)るものが曰く、
黃帝得土黃龍地螾見
「黄帝は土徳を得て、黄龍、みずち(地(ち)=螭(ち)?)が螾(うごめく)し現われました。。
夏得木青龍止於郊草木暢茂
夏は木徳を得て、青龍が郊に於いて止(とど)まり、草木が暢(長くのびる)し茂りました。
殷得金銀自山溢
殷は金徳を得て、銀が山より溢(あふ)れました。
周得火有赤烏之符
周は火徳を得て、赤烏の符(めでたい前ぶれ)が有りました。
今秦變周水之時
今、秦は周に変わり、水徳の時です。
昔秦文公出獵獲龍此其水之瑞
昔、秦文公が猟に出て、黒龍を獲(え)ました。これは、その水徳の瑞(めでたい前知らせ)です」と。
於是秦更命河曰水以冬十月為年首色上
ここに於いて、秦は改(あらた)めて河を命名して、曰く「徳水」と。冬十月を以って年の首(はじめ)と為し、色は黒を上(とうとぶ)げ、
度以六為名音上大呂事統上法
度(ど)は六を以って明(次にあくる 六を区切りとする(1~6 0は未発見の時代なので) 名(めい)=明(めい)?)し、音は大呂を上(とうとぶ)げ、事統は法を上(とうとぶ)げた。
秦始皇帝嬴(趙)政がすでに天下を併(あわ)せて、帝になり、或(あ)るものが曰く、
黃帝得土黃龍地螾見
「黄帝は土徳を得て、黄龍、みずち(地(ち)=螭(ち)?)が螾(うごめく)し現われました。。
夏得木青龍止於郊草木暢茂
夏は木徳を得て、青龍が郊に於いて止(とど)まり、草木が暢(長くのびる)し茂りました。
殷得金銀自山溢
殷は金徳を得て、銀が山より溢(あふ)れました。
周得火有赤烏之符
周は火徳を得て、赤烏の符(めでたい前ぶれ)が有りました。
今秦變周水之時
今、秦は周に変わり、水徳の時です。
昔秦文公出獵獲龍此其水之瑞
昔、秦文公が猟に出て、黒龍を獲(え)ました。これは、その水徳の瑞(めでたい前知らせ)です」と。
於是秦更命河曰水以冬十月為年首色上
ここに於いて、秦は改(あらた)めて河を命名して、曰く「徳水」と。冬十月を以って年の首(はじめ)と為し、色は黒を上(とうとぶ)げ、
度以六為名音上大呂事統上法
度(ど)は六を以って明(次にあくる 六を区切りとする(1~6 0は未発見の時代なので) 名(めい)=明(めい)?)し、音は大呂を上(とうとぶ)げ、事統は法を上(とうとぶ)げた。