春以脯酒為歲祠因泮凍秋涸凍冬塞禱祠
春には脯(干し肉、或いは干した果実)、酒を以って歲祠(さいし)を為し、因(よ)りて凍(氷)を泮(とかす)し、秋には凍(氷)を凅(こおる 涸=凅?)らせ、冬には禱祠(とうし)を賽(まつる)する。
其牲用牛犢各一牢具珪幣各異
その牲(いけにえ)は牛、犢(子牛)、各(おのおの)一頭を用いて、牢具(ごちそう)、珪幣(たからもの)はおのおの異なる。
自華以西名山七名川四曰華山薄山
華より以西は、名山が七つ、名川が四つ。曰く、華山、薄山、
薄山者衰山也岳山岐山吳岳鴻冢瀆山
薄山とは衰山である、岳山、岐山、呉岳、鴻冢、瀆山、
瀆山蜀之汶山水曰河祠臨晉沔祠漢中
瀆山とは、蜀の汶山。水(川)は曰く、河は臨晉で祠(まつる)られ、沔は漢中で祠(まつる)られ、
湫淵祠朝那江水祠蜀亦春秋泮涸禱塞如東方名山川
湫淵は朝那で祠(まつる)られ、江水は蜀で祠(まつる)られる、と。また春、秋には泮涸(とけることとこおること)、(冬は)禱賽(祈り祭る)をして、東方の名山、名川の如(ごと)くする。
而牲牛犢牢具珪幣各異而四大冢鴻岐吳岳皆有嘗禾
しこうして、牲(いけにえ)は、牛、犢(子牛)、牢具(ごちそう)、珪幣(たからもの)は各(おのおの)異なる。しこうして、四つの大きな鴻冢、岐山、呉岳、岳山は、皆(みな)嘗禾(祭名、あるいは旨(うま)い穀物 嘗=旨?)を有し、
陳寶節來祠其河加有嘗醪
陳宝(天官書より おそらく隕石)節(記念日?)が来ると祠(まつる)した。 その河は加えるに嘗醪(旨(うま)いにごり酒 嘗=旨?)を有した。
此皆在雍州之域近天子之都故加車一乘騮駒四
これらは皆(みな)雍州の域に在(あ)り、天子の都に近く、故(ゆえ)に車一台、騮(くりげうま)の駒(若い馬)四頭を加える。
霸產長水灃澇渭皆非大川以近咸陽盡得比山川祠而無諸加
霸、産、長水、灃、澇、、渭は皆(みな)大きい川では非(あら)ず、咸陽に近いのを以って、ことごとく山川の祠(まつり)に比(ならう)するを得て、しこうして、諸(もろもろ)の加えるものは無い。
春には脯(干し肉、或いは干した果実)、酒を以って歲祠(さいし)を為し、因(よ)りて凍(氷)を泮(とかす)し、秋には凍(氷)を凅(こおる 涸=凅?)らせ、冬には禱祠(とうし)を賽(まつる)する。
其牲用牛犢各一牢具珪幣各異
その牲(いけにえ)は牛、犢(子牛)、各(おのおの)一頭を用いて、牢具(ごちそう)、珪幣(たからもの)はおのおの異なる。
自華以西名山七名川四曰華山薄山
華より以西は、名山が七つ、名川が四つ。曰く、華山、薄山、
薄山者衰山也岳山岐山吳岳鴻冢瀆山
薄山とは衰山である、岳山、岐山、呉岳、鴻冢、瀆山、
瀆山蜀之汶山水曰河祠臨晉沔祠漢中
瀆山とは、蜀の汶山。水(川)は曰く、河は臨晉で祠(まつる)られ、沔は漢中で祠(まつる)られ、
湫淵祠朝那江水祠蜀亦春秋泮涸禱塞如東方名山川
湫淵は朝那で祠(まつる)られ、江水は蜀で祠(まつる)られる、と。また春、秋には泮涸(とけることとこおること)、(冬は)禱賽(祈り祭る)をして、東方の名山、名川の如(ごと)くする。
而牲牛犢牢具珪幣各異而四大冢鴻岐吳岳皆有嘗禾
しこうして、牲(いけにえ)は、牛、犢(子牛)、牢具(ごちそう)、珪幣(たからもの)は各(おのおの)異なる。しこうして、四つの大きな鴻冢、岐山、呉岳、岳山は、皆(みな)嘗禾(祭名、あるいは旨(うま)い穀物 嘗=旨?)を有し、
陳寶節來祠其河加有嘗醪
陳宝(天官書より おそらく隕石)節(記念日?)が来ると祠(まつる)した。 その河は加えるに嘗醪(旨(うま)いにごり酒 嘗=旨?)を有した。
此皆在雍州之域近天子之都故加車一乘騮駒四
これらは皆(みな)雍州の域に在(あ)り、天子の都に近く、故(ゆえ)に車一台、騮(くりげうま)の駒(若い馬)四頭を加える。
霸產長水灃澇渭皆非大川以近咸陽盡得比山川祠而無諸加
霸、産、長水、灃、澇、、渭は皆(みな)大きい川では非(あら)ず、咸陽に近いのを以って、ことごとく山川の祠(まつり)に比(ならう)するを得て、しこうして、諸(もろもろ)の加えるものは無い。