唯雍四畤上帝為尊其光景動人民唯陳寶
唯(これ)、雍の四つの畤(祀る場所)の上帝が尊(とうとい)と為し、その光景が人民を動かすは唯(これ)陳宝(おそらく隕石)である。
故雍四畤春以為歲禱因泮凍秋涸凍冬塞祠五月嘗駒及四仲之月(祠若)月祠[若]陳寶節來一祠
故(ゆえ)に雍の四つの畤は、春には歲禱を為すを以って、因(よ)りて凍(こおり)を泮(とける)し、秋には凍(こおり)を凅(こおる 涸=凅?)らせ、冬には塞祠(塞は或いは賽)し、五月は嘗駒(祭名?)、及び四仲の月(四季の中月)は月祠(祭名?)、陳宝節が来ると一度祠(まつる)する。
春夏用騂秋冬用駵畤駒四匹木禺龍欒車一駟木禺車馬一駟各如其帝色
春夏には騂(赤い馬?)を用い、秋冬には駵(赤黒い馬?)を用いる。畤の駒(若い馬)は四匹で、木禺(木の人形)の龍(りゅう)の欒車(らんしゃ)が一駟(四頭だて馬車一台)、木禺(木の人形)の車馬が一駟(四頭だて馬車一台)、各(おのおの)その帝の色の如(ごと)くする。
黃犢羔各四珪幣各有數皆生瘞埋無俎豆之具
黄(黄色?)の犢(こうし)、羔(こひつじ)は各(おのおの)四匹で、珪、幣は各(おのおの)数個有り、皆(みな)生きたまま瘞埋(えいまい 埋めて祭る)して、俎豆(祭器名)の具(ごちそう)にはしない。
三年一郊秦以冬十月為歲首故常以十月上宿郊見通權火拜於咸陽之旁而衣上白其用如經祠云
三年に一度郊(天の神をまつる)する。秦は冬十月を以って歳首(年の始め)と為し、故(ゆえ)に常(つね)に十月を以って上(天子)が宿して郊見し、権火を通して、咸陽の傍(かたわ)らに於いて拝(おが)み、しこうして衣は白色を上(とうとぶ)し、その用いるは経祠の如(ごと)くであると云(い)う。
西畤畦畤祠如其故上不親往
西畤、畦畤は祠(まつる)するにその故(むかし)の如(ごと)くし、上(天子)はみずから往(ゆ)かない。
唯(これ)、雍の四つの畤(祀る場所)の上帝が尊(とうとい)と為し、その光景が人民を動かすは唯(これ)陳宝(おそらく隕石)である。
故雍四畤春以為歲禱因泮凍秋涸凍冬塞祠五月嘗駒及四仲之月(祠若)月祠[若]陳寶節來一祠
故(ゆえ)に雍の四つの畤は、春には歲禱を為すを以って、因(よ)りて凍(こおり)を泮(とける)し、秋には凍(こおり)を凅(こおる 涸=凅?)らせ、冬には塞祠(塞は或いは賽)し、五月は嘗駒(祭名?)、及び四仲の月(四季の中月)は月祠(祭名?)、陳宝節が来ると一度祠(まつる)する。
春夏用騂秋冬用駵畤駒四匹木禺龍欒車一駟木禺車馬一駟各如其帝色
春夏には騂(赤い馬?)を用い、秋冬には駵(赤黒い馬?)を用いる。畤の駒(若い馬)は四匹で、木禺(木の人形)の龍(りゅう)の欒車(らんしゃ)が一駟(四頭だて馬車一台)、木禺(木の人形)の車馬が一駟(四頭だて馬車一台)、各(おのおの)その帝の色の如(ごと)くする。
黃犢羔各四珪幣各有數皆生瘞埋無俎豆之具
黄(黄色?)の犢(こうし)、羔(こひつじ)は各(おのおの)四匹で、珪、幣は各(おのおの)数個有り、皆(みな)生きたまま瘞埋(えいまい 埋めて祭る)して、俎豆(祭器名)の具(ごちそう)にはしない。
三年一郊秦以冬十月為歲首故常以十月上宿郊見通權火拜於咸陽之旁而衣上白其用如經祠云
三年に一度郊(天の神をまつる)する。秦は冬十月を以って歳首(年の始め)と為し、故(ゆえ)に常(つね)に十月を以って上(天子)が宿して郊見し、権火を通して、咸陽の傍(かたわ)らに於いて拝(おが)み、しこうして衣は白色を上(とうとぶ)し、その用いるは経祠の如(ごと)くであると云(い)う。
西畤畦畤祠如其故上不親往
西畤、畦畤は祠(まつる)するにその故(むかし)の如(ごと)くし、上(天子)はみずから往(ゆ)かない。