有司言天子曰朕聞五帝之教不相復而治
有司(役人)は言った、「天子曰く、『朕は聞く、五帝の教えは不相復(相(あい)くりかえさない)にして治(おさ)め、
禹湯之法不同道而王所由殊路而建一也
禹、湯の法は不同道(道を同じくしない)にして王になり、由(よ)るところは路(みち)を殊(こと)にして徳を一(いつ)に建てたのである。
北邊未安朕甚悼之日者大將軍攻匈奴斬首虜萬九千級留蹛無所食
北辺は未(いま)だ安んじず、朕は甚(はなは)だこれを悼(いた)む。日者(以前に)、大将軍(衛青)が匈奴を攻め、首を斬り虜にすること一万九千級、留滞(物事が進まない 蹛=滞?)して食(やしなう)するところ無し。
議令民得買爵及贖禁錮免減罪
民に令して買爵を得さしめ、及び禁錮(とじこめておく刑罰)を贖(あがな)わせて罪を減免させることを議(ぎ)せよ』と。
請置賞官命曰武功爵級十七萬凡直三十餘萬金
賞官を置くことを請(こ)うて命名して曰く、武功爵と。十七万人に及(およ)び(級(きゅう)=及(きゅう)? 或いは求(きゅう)?)、凡(およ)そ直(じか)三十余万金(一黄金=一斤より、=黄金三十余万斤?)。
有司(役人)は言った、「天子曰く、『朕は聞く、五帝の教えは不相復(相(あい)くりかえさない)にして治(おさ)め、
禹湯之法不同道而王所由殊路而建一也
禹、湯の法は不同道(道を同じくしない)にして王になり、由(よ)るところは路(みち)を殊(こと)にして徳を一(いつ)に建てたのである。
北邊未安朕甚悼之日者大將軍攻匈奴斬首虜萬九千級留蹛無所食
北辺は未(いま)だ安んじず、朕は甚(はなは)だこれを悼(いた)む。日者(以前に)、大将軍(衛青)が匈奴を攻め、首を斬り虜にすること一万九千級、留滞(物事が進まない 蹛=滞?)して食(やしなう)するところ無し。
議令民得買爵及贖禁錮免減罪
民に令して買爵を得さしめ、及び禁錮(とじこめておく刑罰)を贖(あがな)わせて罪を減免させることを議(ぎ)せよ』と。
請置賞官命曰武功爵級十七萬凡直三十餘萬金
賞官を置くことを請(こ)うて命名して曰く、武功爵と。十七万人に及(およ)び(級(きゅう)=及(きゅう)? 或いは求(きゅう)?)、凡(およ)そ直(じか)三十余万金(一黄金=一斤より、=黄金三十余万斤?)。