又造銀錫為白金
また、銀、錫(すず)を造って白金をつくった。
以為天用莫如龍地用莫如馬人用莫如龜故白金三品
天が用いるは龍に如(およぶ)くものはなく、地が用いるに馬に如(およぶ)くものはなく、人が用いるに亀に如(およぶ)ものはないと為すを以って、故(ゆえ)に白金の三品は、
其一曰重八兩圜之其文龍名曰白選直三千
その一に曰く、重さ八両で、これを円にし、その文字は龍で、命名して曰く、白選、と。三千に値(あたい)する。
二曰以重差小方之其文馬直五百
二に曰く、重さは差(やや)小さくするを以ってし、これを方(四角)にし、その文字は馬で五百に値(あたい)する。
三曰復小撱之其文龜直三百
三に曰く、また小さくし、これを楕円形にし、その文字は亀で三百に値(あたい)する。
令縣官銷半兩錢更鑄三銖錢文如其重
県官に令して半両銭を銷(金属をとかす)して、更(あらためる)に三銖銭を鋳(い)させ、文字はその重さの如(ごと)くした。
盜鑄諸金錢罪皆死而吏民之盜鑄白金者不可勝數
諸(もろもろ)の金銭を盗鋳した罪は皆(みな)死罪であったが、吏(役人)、民の白金を鋳(い)る者はすべて数えあげることができない。
また、銀、錫(すず)を造って白金をつくった。
以為天用莫如龍地用莫如馬人用莫如龜故白金三品
天が用いるは龍に如(およぶ)くものはなく、地が用いるに馬に如(およぶ)くものはなく、人が用いるに亀に如(およぶ)ものはないと為すを以って、故(ゆえ)に白金の三品は、
其一曰重八兩圜之其文龍名曰白選直三千
その一に曰く、重さ八両で、これを円にし、その文字は龍で、命名して曰く、白選、と。三千に値(あたい)する。
二曰以重差小方之其文馬直五百
二に曰く、重さは差(やや)小さくするを以ってし、これを方(四角)にし、その文字は馬で五百に値(あたい)する。
三曰復小撱之其文龜直三百
三に曰く、また小さくし、これを楕円形にし、その文字は亀で三百に値(あたい)する。
令縣官銷半兩錢更鑄三銖錢文如其重
県官に令して半両銭を銷(金属をとかす)して、更(あらためる)に三銖銭を鋳(い)させ、文字はその重さの如(ごと)くした。
盜鑄諸金錢罪皆死而吏民之盜鑄白金者不可勝數
諸(もろもろ)の金銭を盗鋳した罪は皆(みな)死罪であったが、吏(役人)、民の白金を鋳(い)る者はすべて数えあげることができない。