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Channel: 倭人伝を解く
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卜式持錢二十萬予河南守以給徙民

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卜式持錢二十萬予河南守以給徙民

卜式は銭二十万を持って河南守にあたえ、徙民(移民)に給するを以ってした。

河南上富人助貧人者籍天子見卜式名識之

河南上の富人の貧人を助けた者の籍(せき)で、天子(漢孝武帝劉徹)が卜式の名を見て、これに識(おぼえ)があり、

曰是固前而欲輸其家半助邊乃賜式外繇四百人

曰く、「是(これ)固(きっと)以前にして、その家の半分を輸送して辺境を助けようと欲した者だ」と。そこで、卜式に外繇四百人を賜(たまわ)った。

式又盡復予縣官是時富豪皆爭匿財唯式尤欲輸之助費

卜式はまたことごとくまた県官にあたえた。この時、富豪は皆(みな)争(きそう)って財を匿(かくす)し、唯(ただ)卜式のみが尤(もっと)もこれ(財)を輸送して費(つい)えを助けることを欲した。

天子於是以式終長者故尊顯以風百姓

天子(漢孝武帝劉徹)はここに於いて卜式が終(ずっと)と長者であるのを以って、故(ゆえ)に尊顕(とうとび名をあきらかにする)して百姓に風(教化)するを以ってした。

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