初式不願為郎上曰吾有羊上林中欲令子牧之
初(以前)、卜式は郎(官名)に為ることを願わなかった。上(漢孝武帝劉徹)曰く、「吾(われ)は、上林の中に羊を有する。子(なんじ)にこれを放牧させることを欲する」と。
式乃拜為郎布衣屩而牧羊歲餘羊肥息
卜式はそこで拝(官をさずける)されて郎(官名)に為り、布衣(普段着)、屩(わらぐつ)にして羊を放牧した。一年余りして、羊は肥(こ)えて息(ふえる)した。
上過見其羊善之
上(漢孝武帝劉徹)が立ち寄ってその羊を見て、これを善(ほめる)とした。
式曰非獨羊也治民亦猶是也
卜式曰く、「ただ羊だけではありません、民を治めるのもまた猶(なお)是(これ)であります。
以時起居惡者輒斥去毋令敗群
時(好機)を以って起(立ち上がる)居(すわる)し、悪者は輒(ことごとく)斥去(追い払って去らせる)し、群(む)れを敗(だめにする)することなかれ」と。
上以式為奇拜為緱氏令試之緱氏便之
上(漢孝武帝劉徹)は卜式を以って奇(すぐれている)と為し、拝(官をさずける)して緱氏令と為さしめてこれを試(ため)すと、緱氏(地名)はこれに便(やすらぐ)した。
遷為成皋令將漕最上以為式樸忠拜為齊王太傅
遷(うつ)して成皋令に為さしめると、将(まさ)に漕漼(そうさい 水や人声などのざわざわいう音 栄える意?漕最=漕漼?)せんとした。上(漢孝武帝劉徹)は卜式は樸忠(すなおでまことをつくす)であると思い、拝(官をさずける)して斉王の太傅と為さしめた。
初(以前)、卜式は郎(官名)に為ることを願わなかった。上(漢孝武帝劉徹)曰く、「吾(われ)は、上林の中に羊を有する。子(なんじ)にこれを放牧させることを欲する」と。
式乃拜為郎布衣屩而牧羊歲餘羊肥息
卜式はそこで拝(官をさずける)されて郎(官名)に為り、布衣(普段着)、屩(わらぐつ)にして羊を放牧した。一年余りして、羊は肥(こ)えて息(ふえる)した。
上過見其羊善之
上(漢孝武帝劉徹)が立ち寄ってその羊を見て、これを善(ほめる)とした。
式曰非獨羊也治民亦猶是也
卜式曰く、「ただ羊だけではありません、民を治めるのもまた猶(なお)是(これ)であります。
以時起居惡者輒斥去毋令敗群
時(好機)を以って起(立ち上がる)居(すわる)し、悪者は輒(ことごとく)斥去(追い払って去らせる)し、群(む)れを敗(だめにする)することなかれ」と。
上以式為奇拜為緱氏令試之緱氏便之
上(漢孝武帝劉徹)は卜式を以って奇(すぐれている)と為し、拝(官をさずける)して緱氏令と為さしめてこれを試(ため)すと、緱氏(地名)はこれに便(やすらぐ)した。
遷為成皋令將漕最上以為式樸忠拜為齊王太傅
遷(うつ)して成皋令に為さしめると、将(まさ)に漕漼(そうさい 水や人声などのざわざわいう音 栄える意?漕最=漕漼?)せんとした。上(漢孝武帝劉徹)は卜式は樸忠(すなおでまことをつくす)であると思い、拝(官をさずける)して斉王の太傅と為さしめた。