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置平準于京師都受天下委輸

置平準于京師都受天下委輸

平準を京師に置き、都は天下の委輸(やすらかな輸送)を受けた。

召工官治車諸器皆仰給大農

工官を召(め)して車、諸器(もろもろの器具)を治(おさ)め、皆(みな)大農に給(きゅう)を仰(あお)いだ。

大農之諸官盡籠天下之貨物貴即賣之賤則買之

大農の諸(もろもろ)の官は天下の貨物を尽(ことごと)く籠(まとめる)して、貴(高い)ときにすなわちこれを売り、賤(安い)ときにすなわちこれを買った。

如此富商大賈無所牟大利則反本而萬物不得騰踴

此の如(ごと)くして、富商大賈は大利を牟(むさぼる)ところが無くなり、すなわち本(もと)に返(かえ)り、しこうして、万物は騰踴(物価がはねあがる)を得られなかった。

故抑天下物名曰平準

故(ゆえ)に天下の物を抑(おさ)えるので、命名して曰く、平準、と。

天子以為然許之

天子(漢孝武帝劉徹)は然(しか)りと思い、これを許(ききいれる)した。

於是天子北至朔方東到太山巡海上并北邊以歸

ここに於いて天子(漢孝武帝劉徹)は北に朔方に至り、東に太山に到(いた)り、海上を巡(めぐ)り、北辺(北の辺境)に并(沿(そ)う)して帰るを以ってした。

所過賞賜用帛百餘萬匹錢金以巨萬計皆取足大農

過(たちよる)した所の賞賜は、帛(絹織物)百余万匹(匹は長さの単位)を用い、銭金は巨万を以って計(かぞえる)し、皆(みな)大農から取るに足(た)りた。

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