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Channel: 倭人伝を解く
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其明年元封元年卜式貶秩為太子太傅

其明年元封元年卜式貶秩為太子太傅 その明くる年、元封元年、卜式は秩禄を貶(おとし)められて太子太傅と為った。 而桑弘羊為治粟都尉領大農盡代僅筦天下鹽鐵 しこうして、桑弘羊は治粟都尉と為り、大農を領(つかさどる)し、尽(ことごと)く大農孔僅に代わって天下の塩鉄を筦(つかさどる)した。 弘羊以諸官各自市相與爭物故騰躍...

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置平準于京師都受天下委輸

置平準于京師都受天下委輸 平準を京師に置き、都は天下の委輸(やすらかな輸送)を受けた。 召工官治車諸器皆仰給大農 工官を召(め)して車、諸器(もろもろの器具)を治(おさ)め、皆(みな)大農に給(きゅう)を仰(あお)いだ。 大農之諸官盡籠天下之貨物貴即賣之賤則買之...

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弘羊又請令吏得入粟補官及罪人贖罪

弘羊又請令吏得入粟補官及罪人贖罪 治粟都尉桑弘羊はまた、吏(役人)が粟(あわ)を入れることができれば補官(官職をさずける)せしめ、及び、罪人は罪を贖(あがな)わせ、 令民能入粟甘泉各有差以復終身不告緡 民が甘泉に粟(あわ)を入れることができれば各(おのおの)差をつけさせ、終身(一生)復(労役や租税を免除)し、告緡させられず、 他郡各輸急處而諸農各致粟山東漕益歲六百萬石...

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是歲小旱

是歲小旱上令官求雨卜式言曰 この年、小旱(小さい日照り)になり、上(漢孝武帝劉徹)は官に令して求雨(あまごい)をさせた。太子太傅卜式は言った、曰く、 縣官當食租衣稅而已今弘羊令吏坐市列肆 「県官は食租衣税に当たってそれのみです。今、桑弘羊は吏(役人)に令して市(いち)に座して列肆(店をならべる)させ、 販物求利亨弘羊天乃雨...

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故書道唐虞之際

故書道唐虞之際詩述殷周之世 故(ゆえ)に書は唐虞の際(あいだ)を道(かたる)し、詩は殷周の世を述(の)べる。 安寧則長庠序先本絀末以禮義防于利 安寧(あんねい)になれば、長幼序(長幼の順序 庠=幼?)、本(農業)を先(さき)にして末(商業)を絀(しりぞける)し、礼、義を以って利(り)を防(ふせ)ぐを以ってし、 事變多故而亦反是 事変が多くなれば、故(ゆえ)にしてまたこれに反する。...

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禹貢九州

禹貢九州各因其土地所宜人民所多少而納職焉 禹(夏禹王)の九州に貢(みつ)がせるは、各(おのおの)その土地の宜(よろ)しきところに因(よ)りて、人民が多少にして職(みつぎもの)を納(おさ)めるところである。 湯武承獘易變使民不倦各兢兢所以為治而稍陵遲衰微 湯武(殷湯王、周武王)が、衰(おとろ)えを承(うけ)たまわり、改め変えて、人をして倦(う)ませず、各(おのおの)兢兢と恐れつつしみ...

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故庶人之富者或累巨萬

故庶人之富者或累巨萬而貧者或不厭糟糠 故(ゆえ)に庶人の富者の或(あ)るものは巨万を累積(るいせき)し、しこうして貧者の或(あ)るものは糟糠(粗末な食べ物のたとえ)でも厭(いと)わず、 有國彊者或并群小以臣諸侯而弱國或絕祀而滅世 国を有する強者の或(あ)るものは、群小(多くの小さいもの)を併(あわ)せて諸侯を臣下にするを以ってし、しこうして、弱国の或(あ)るものは祭祀を絶(た)やして世代を滅ぼした。...

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而珠玉龜貝銀錫之屬為器飾寶藏不為幣

而珠玉龜貝銀錫之屬為器飾寶藏不為幣 しこうして、珠玉、亀貝、銀錫の属は器具、装飾、宝蔵(たからもの)に為され、貨幣には為されなかった。 然各隨時而輕重無常於是外攘夷狄內興功業 然(しか)るに各(おのおの)随時(ずいじ)にして軽重は常(きまり)が無い。ここに於いて、外(そと)に夷狄を攘(おいはらう)し、内(うち)に功業を興(おこ)し、 海內之士力耕不足糧馕女子紡績不足衣服...

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山海経 南山経 始め

南山經之首曰䧿山 南山経の首(はじめ)は曰く、䧿山、と。 其首曰招搖之山臨于西海之上多桂多金玉 その首(はじめ)は曰く、招搖の山、と。西海の上(ほとり)を臨(のぞ)み、桂(木名)が多く、金玉(金属や宝石)が多い。 有草焉其狀如韭而青花其名曰祝餘食之不飢 草が有って、その状(かたち)は韭(にら)の如(ごと)くにして青い花で、その名は曰く、祝余、と。これを食すると飢(う)えない。 有木焉其狀如穀而理...

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麗𪊨之水出焉

麗𪊨之水出焉而西流注于海 麗𪊨の水(川)が出(い)でて、西に流れて海に注(そそ)ぐ。 其中多育沛佩之無瘕疾 その中には育沛(おそらく水草の名)が多く、これを佩(お)びると、瑕疾(過失や心配 瘕=瑕?)が無くなる。 又東三百里曰堂庭之山 また、東に三百里(一里150m換算で約45km)、曰く、堂庭の山、と。 多棪木多白猿棪木(リンゴに似た赤い実をつける木)が多く、白い猿(さる...

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又東三百七十里曰杻陽之山

又東三百七十里曰杻陽之山 また東に三百七十里(一里150m換算で約55.5km)、曰く、杻陽の山、と。 其陽多赤金其陰多白金 その陽(南側)は赤金(銅)が多く、その陰(北側)は白金(銀、錫)が多い。 有獸焉其狀如馬而白首 獣(けもの)が有って、その状(かたち)は馬の如(ごと)くして白い首(あたま)で、 其文如虎而赤尾其音如謠其名曰鹿蜀...

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東三百里祗山多水無草木

東三百里祗山多水無草木 東へ三百里(一里150m換算で約45km)で祗山は、水(川)が多く、草木が無い。 有魚焉其狀如牛陵居 魚(さかな)が有って、その状(かたち)は牛(うし)の如(ごと)くで、陵居(丘にすわる)し、 蛇尾有翼其羽在魼下 蛇(へび)の尾(しっぽ)に翼(左右にひろがるつばさ しっぽの部分の足のようなひれのようなものを指す)を有し、その羽(はね 手の部分)は脇(わき...

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又東四百里曰亶爰之山

又東四百里曰亶爰之山 また、東へ四百里(一里150m換算で約60km)に曰く、亶爰の山、と。 多水無草木不可以上 水(川)が多く、草木が無く、残らず挙げる(上(しょう)=勝(しょう)?)を以ってすることはできない。 有獸焉其狀如狸而有髦 獣(けもの)が有って、その状(かたち)は狸(たぬき)の如(ごと)くで、髦(たてがみ)が有り、 其名曰類自為牝牡食者不妬...

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又東三百里曰基山

又東三百里曰基山 また、東へ三百里(一里150m換算で約45km)、曰く、基山、と。 其陽多玉其陰多怪木 その陽(南側)は玉(宝石)が多く、その陰(北側)は怪木(かわった樹木)が多い。 有獸焉其狀如羊九尾四耳 獣(けもの)が有って、その状(かたち)は羊(ひつじ)の如(ごと)くで、虯尾(へびのような尾、あるいは蚯(きゅう)でみみずのような尾...

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有鳥焉其狀如雞

有鳥焉其狀如雞而三首六目六足三翼 鳥が有って、その状(かたち)は鶏(にわとり)の如(ごと)くにして鸇首(はやぶさのような頭 三(さん)=鸇(せん)?)に鴽目(うずらのような目 六(現代音ルー)=鴽(現代音ルー)?)で鴽足(うずらのような足)に鸇翼(はやぶさのようなつばさ)で、 其名曰𪁺𩿧食之無臥 その名は曰く𪁺𩿧、と。これを食すると臥(伏す)さない。(おそらくトンビのような鳥?)...

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有獸焉其狀如狐而九尾

有獸焉其狀如狐而九尾 獣(けもの)が有って、その状(かたち)は狐(きつね)の如(ごと)くして虯尾(へびのような尾、あるいは蚯(きゅう)でみみずのような尾 九(きゅう)=虯(きゅう)=蚯(きゅう)?)で、 其音如嬰兒能食人食者不蠱 その音(鳴き声)は嬰児(乳児)の如(ごと)く、人を食べることが能(できる)で、食べた者は蠱(人の腹の中に生じる虫...

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又東三百五十里曰箕尾之山

又東三百五十里曰箕尾之山 また東へ三百五十里(一里150m換算で約52.5km)、曰く、箕尾の山と。 其尾踆于東海多沙石 その(山の)尾は東海に踆(うずくまる)じ、沙石(砂)が多い。汸水出焉而南流注于淯其中多白玉汸水が出でて、しこうして南に流れて淯に注(そそ)ぎ、その中には白玉(白い宝石)が多い。 凡䧿山之首自招搖之山 凡(およ)そ䧿山(南山経の最初の山)の首(依拠する もとづく)は、招搖の山より、...

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南次二經之首曰柜山

南次二經之首曰柜山 南次二経(南山経の二番目の山)の首(はじめ)は曰く、柜山、と。 西臨流黃北望諸毗東望長右 西に流黄を臨(のぞ)み、北に諸毗を望(のぞ)み、東に長右を望(のぞ)む。 英水出焉西南流注于赤水 英水が出でて、西南に流れて赤水に注(そそ)ぐ。 其中多白玉多丹粟 その中に白玉(白い宝石)が多く、丹砂(赤色の鉱物 丹粟=丹砂?)が多い。 有獸焉其狀如豚有距...

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東南四百五十里

東南四百五十里曰長右之山無草木多水 東南に四百五十里(一里150m換算で約67.5km)、曰く、長右の山、と。草木は無く、水(川)が多い。 有獸焉其狀如禺而四耳其名長右 獣が有って、その状(かたち)は狖(いたち 禺(現代音ユィ)=狖(ゆう)?)のようにして獅(ライオン 四(し)=獅(し)?)のような耳で、その名は長右(音から貂狖と書け、おそらくイタチ科のテン?)、と。 其音如吟見則郡縣大水...

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又東三百五十里曰羽山其下多水

又東三百五十里曰羽山其下多水 また、東へ三百五十里(一里150m換算で約52.5km)、曰く、羽山と。その下には水(川)が多く、 其上多雨無草木多蝮虫 その上には雨が多く、草木が無く、蝮虫(まむし)が多い。 又東三百七十里曰瞿父之山 また東へ三百七十里(一里150m換算で約55.5km)、曰く、瞿父の山と。 無草木多金玉 草木が無く、金玉(金属と宝石)が多い。 又東四百里曰句餘之山無草木多金玉...

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