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Channel: 倭人伝を解く
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禹貢九州

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禹貢九州各因其土地所宜人民所多少而納職焉

禹(夏禹王)の九州に貢(みつ)がせるは、各(おのおの)その土地の宜(よろ)しきところに因(よ)りて、人民が多少にして職(みつぎもの)を納(おさ)めるところである。

湯武承獘易變使民不倦各兢兢所以為治而稍陵遲衰微

湯武(殷湯王、周武王)が、衰(おとろ)えを承(うけ)たまわり、改め変えて、人をして倦(う)ませず、各(おのおの)兢兢と恐れつつしみ 治を為すを以ってしたところで、しこうして、稍(しだいに)陵遅(りょうち)とだんだんとおとろえ衰微(すいび)していったのである。

齊桓公用管仲之謀通輕重之權

斉桓公姜小白は管仲の謀(はかりごと)を用いて、軽重の権(はかりにかける)に通じ、

徼山海之業以朝諸侯用區區之齊顯成霸名

山海の業を激励(げきれい 徼(げき)=激(げき)?)し、諸侯を朝させるを以ってし、区区として小さな斉を用いて覇名を顕(あきら)かに成(な)した。

魏用李克盡地力為彊君

魏は李克を用いて、地力(土地の生産力)を尽くして、強君と為った。

自是以後天下爭於戰國

これより以後、天下は戦国に於いて争い、

貴詐力而賤仁義先富有而後推讓

詐力(詐欺(さぎ)と暴力)を貴(とうと)び、しこうして、仁義を賤(いや)しめ、富有(富んで財産がある)を先(さき)にして、推讓(人をおしあげて、自分の地位や働きなどを譲ること)を後(あと)にした。

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