而珠玉龜貝銀錫之屬為器飾寶藏不為幣
しこうして、珠玉、亀貝、銀錫の属は器具、装飾、宝蔵(たからもの)に為され、貨幣には為されなかった。
然各隨時而輕重無常於是外攘夷狄內興功業
然(しか)るに各(おのおの)随時(ずいじ)にして軽重は常(きまり)が無い。ここに於いて、外(そと)に夷狄を攘(おいはらう)し、内(うち)に功業を興(おこ)し、
海內之士力耕不足糧馕女子紡績不足衣服
海内の士が力耕(一生けいめいに耕す)しても糧馕(食糧)に不足し、女子が紡績(糸をよりあわせること))しても衣服に不足した。
古者嘗竭天下之資財以奉其上猶自以為不足也無異
古者(むかし)、天下の資財を竭(つくす)してその上に奉(たてまつ)るを以ってしたことを嘗(経験する)たが、猶(なお)自ずから不足(ふそく)と為すを以ってしたのは、異(めずらしい 特別なこと)では無い。
故云事勢之流相激使然曷足怪焉
故(ゆえ)に云(い)う、事の勢いの流れは、相(あい)激(流れをせきとめる)して、然(そのように)とさせたのであり、曷(どうして)怪(不思議に思う)しむに足(た)るだろうか」と。
今日で史記、平準書は終わりです。明日からは、中国最古の地理書である山海経(せんがいきょう)に入ります。
しこうして、珠玉、亀貝、銀錫の属は器具、装飾、宝蔵(たからもの)に為され、貨幣には為されなかった。
然各隨時而輕重無常於是外攘夷狄內興功業
然(しか)るに各(おのおの)随時(ずいじ)にして軽重は常(きまり)が無い。ここに於いて、外(そと)に夷狄を攘(おいはらう)し、内(うち)に功業を興(おこ)し、
海內之士力耕不足糧馕女子紡績不足衣服
海内の士が力耕(一生けいめいに耕す)しても糧馕(食糧)に不足し、女子が紡績(糸をよりあわせること))しても衣服に不足した。
古者嘗竭天下之資財以奉其上猶自以為不足也無異
古者(むかし)、天下の資財を竭(つくす)してその上に奉(たてまつ)るを以ってしたことを嘗(経験する)たが、猶(なお)自ずから不足(ふそく)と為すを以ってしたのは、異(めずらしい 特別なこと)では無い。
故云事勢之流相激使然曷足怪焉
故(ゆえ)に云(い)う、事の勢いの流れは、相(あい)激(流れをせきとめる)して、然(そのように)とさせたのであり、曷(どうして)怪(不思議に思う)しむに足(た)るだろうか」と。
今日で史記、平準書は終わりです。明日からは、中国最古の地理書である山海経(せんがいきょう)に入ります。