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Channel: 倭人伝を解く
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又西三百五十里曰天帝之山

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又西三百五十里曰天帝之山上多椶柟下多菅

また西へ三百五十里(一里150m換算で約52.5km)、曰く、天帝の山と。上には椶(ヤシ科の常緑高木)柟(クスノキ科の常緑高木)が多く、下には菅(すげのようなゆりの意?ゆうすげやかんぞうの類?)が多い。

有獸焉其狀如狗名曰谿邊席其皮者不蠱

獣が有って、その状(かたち)は狗(こいぬ)の如(ごと)くで、名は曰く、谿辺(音から谿猵と書けて、谷川のカワウソという意?)と。その皮を座席にする者は、蠱(人の腹の中に生じる虫 あるいは人を害する悪い気)にならない。(おそらくカワウソ?)

有鳥焉其狀如鶉文而赤翁名曰櫟食之已痔

鳥が有って、その状(かたち)は、鶉(かわせみ?)の如(ごと)くで、黒い文様にして赤い翁(鳥の首すじの羽毛)で、名は曰く、櫟(こすって音をたてる意)と。これを食すると痔(じ)を已(いやす)する。(おそらくアカゲラ?)

有草焉其狀如葵其臭如蘼蕪

草が有って、その状(かたち)は葵(あおい)の如(ごと)くで、その臭(にお)いは蘼蕪(香草名 音から媚婺と書けて、なまめかしく美しいの意で或いは蘭(ラン)?)の如(ごと)くで、

名曰杜衡可以走馬食之已癭

名は曰く、杜衡(音から兜珩と書けて、かぶりもののかざりの意で馬兜鈴(うまのすずくさ 果実が馬の首にかける鈴に似ている)のこと? 通説のカンアオイもうまのすずくさ科に属しますが、同科の大陸系のマルバウマノスズクサ? (果実が長い鈴のような形になります))と。馬を走らせることができ、これを食すると癭(首のこぶ)を已(いやす)する。(マルバウマノスズクサ?またはコウシュンウマノスズクサ?またはカンアオイ?)

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