丹木五歲五色乃清五味乃馨
丹木(キイチゴ?)は五年すると、五色はすなわち清らかに、五味はすなわち馨(よいにおいがする)する」と。
黃帝乃取峚山之玉榮而投之鍾山之陽
黄帝はそこで峚山の玉栄(玉英)を取って、しこうしてこれを鍾山の陽(南側)に投(な)げた。
瑾瑜之玉為良堅粟精密濁澤有而光
瑾瑜(玉名)の玉は良くなって、堅砂(堅い砂? 粟=砂?)、精密になり、稷沢(濁=稷?)はいっそうの光(ひかり)を有した。
五色發作以和柔剛
五色が発されて作るは、柔剛(やわらかさとかたさ)を和(わ)するを以ってした。
天地鬼神是食是饗君子服之以禦不祥
天地、鬼神はここに食し、ここに饗(うたげ)した。君子はこれに服(ふく 心服する)し、不祥(ふしょう)を禦(ふせぐ)を以ってした。
自峚山至于鍾山四百六十里其間盡澤也
峚山より鍾山に至る、四百六十里(一里150m換算で約69km)、その間は尽(ことごと)く沢(さわ)であり、
是多奇鳥怪獸奇魚皆異物焉
ここには奇鳥(かわった鳥)、怪獣(ふしぎな獣)、奇魚(かわった魚)が多く、皆(みな)異(めずらしい)な物である。
又西北四百二十里曰鍾山其子曰鼓其狀如人面而龍身
また西北へ四百二十里(一里150m換算で約63km)、曰く鐘山と。その鴟(みみずく 子(し)=鴟(し)?)は曰く、鼓と。その状(かたち)は人のような面(かお)にして鵅(ふくろう 龍=鵅?)の身(からだ)で、
是與欽䲹殺葆江于崑崙之陽
これが欽䲹(鳥名)とともに葆江(鳳皇?おそらくギンケイ)を崑崙の陽(南側)で殺し、
帝乃戮之鍾山之東曰𡺯崖
帝はそこでこれを鐘山の東で戮(ころす)し、曰く、𡺯崖と。
欽䲹化為大鶚其狀如而文白首
欽䲹(鳥名)は変化して大きな鶚(ミサゴ)になり、その状(かたち)は(わし)の如(ごと)くして、黒い文様に白い首(あたま)で、
赤喙而虎爪其音如晨鵠見則有大兵
赤い喙(くちばし 橙色?)にして虎(とら)のような爪で、その音(鳴き声)は晨鵠(早朝のツル)の如(ごと)くで、見(あらわれる)れば大兵(大きな戦い)を有する。(おそらくハクトウワシ?)
鼓亦化為鵔鳥其狀如鴟赤足而直喙
鼓(鳥名)もまた変化して鵔鳥に為り、その状(かたち)は鵄(トビ 鴟(し)=鵄(し)?)の如(ごと)くして、赤い足にして鷙喙(わしやたかなどの猛鳥のくちばし 直=鷙?)で、
黃文而白首其音如鵠見即其邑大旱
黄の文様にして白い首(あたま)で、その音(鳴き声)は鵠(ツル)の如(ごと)くで、見(あらわれる)ればすなわちその邑(むら)は大旱(おおひでり)になる。(おそらくアカアシチョウゲンボウ?)
丹木(キイチゴ?)は五年すると、五色はすなわち清らかに、五味はすなわち馨(よいにおいがする)する」と。
黃帝乃取峚山之玉榮而投之鍾山之陽
黄帝はそこで峚山の玉栄(玉英)を取って、しこうしてこれを鍾山の陽(南側)に投(な)げた。
瑾瑜之玉為良堅粟精密濁澤有而光
瑾瑜(玉名)の玉は良くなって、堅砂(堅い砂? 粟=砂?)、精密になり、稷沢(濁=稷?)はいっそうの光(ひかり)を有した。
五色發作以和柔剛
五色が発されて作るは、柔剛(やわらかさとかたさ)を和(わ)するを以ってした。
天地鬼神是食是饗君子服之以禦不祥
天地、鬼神はここに食し、ここに饗(うたげ)した。君子はこれに服(ふく 心服する)し、不祥(ふしょう)を禦(ふせぐ)を以ってした。
自峚山至于鍾山四百六十里其間盡澤也
峚山より鍾山に至る、四百六十里(一里150m換算で約69km)、その間は尽(ことごと)く沢(さわ)であり、
是多奇鳥怪獸奇魚皆異物焉
ここには奇鳥(かわった鳥)、怪獣(ふしぎな獣)、奇魚(かわった魚)が多く、皆(みな)異(めずらしい)な物である。
又西北四百二十里曰鍾山其子曰鼓其狀如人面而龍身
また西北へ四百二十里(一里150m換算で約63km)、曰く鐘山と。その鴟(みみずく 子(し)=鴟(し)?)は曰く、鼓と。その状(かたち)は人のような面(かお)にして鵅(ふくろう 龍=鵅?)の身(からだ)で、
是與欽䲹殺葆江于崑崙之陽
これが欽䲹(鳥名)とともに葆江(鳳皇?おそらくギンケイ)を崑崙の陽(南側)で殺し、
帝乃戮之鍾山之東曰𡺯崖
帝はそこでこれを鐘山の東で戮(ころす)し、曰く、𡺯崖と。
欽䲹化為大鶚其狀如而文白首
欽䲹(鳥名)は変化して大きな鶚(ミサゴ)になり、その状(かたち)は(わし)の如(ごと)くして、黒い文様に白い首(あたま)で、
赤喙而虎爪其音如晨鵠見則有大兵
赤い喙(くちばし 橙色?)にして虎(とら)のような爪で、その音(鳴き声)は晨鵠(早朝のツル)の如(ごと)くで、見(あらわれる)れば大兵(大きな戦い)を有する。(おそらくハクトウワシ?)
鼓亦化為鵔鳥其狀如鴟赤足而直喙
鼓(鳥名)もまた変化して鵔鳥に為り、その状(かたち)は鵄(トビ 鴟(し)=鵄(し)?)の如(ごと)くして、赤い足にして鷙喙(わしやたかなどの猛鳥のくちばし 直=鷙?)で、
黃文而白首其音如鵠見即其邑大旱
黄の文様にして白い首(あたま)で、その音(鳴き声)は鵠(ツル)の如(ごと)くで、見(あらわれる)ればすなわちその邑(むら)は大旱(おおひでり)になる。(おそらくアカアシチョウゲンボウ?)