南望崑崙其光熊熊其氣魂魂

南望崑崙其光熊熊其氣魂魂

南に崑崙を望み、その光は熊熊（＝照照）とあざやかに光り、その気（雲）は魂魂（＝混混）とわき出る。

西望大澤后稷所潛也

西に大沢を望み、后稷（＝后土（地の神）？カノープス？）が潜（しずむ　もぐる）ところであり、

其中多玉其陰多榣木之有若

その中には玉が多く、その陰（北側）には棫木の有若（タラの木のとげの有るもの　榣＝棫？　若＝とげ？）が多い。

北望諸毗槐鬼離侖居之鷹鸇之所宅也

北に諸毗を望み、槐鬼離侖（おそらくシカの類）がここに居（お）り、鷹鸇（タカ、ハヤブサ）の宅（住まい）するところである。

東望恒山四成有窮鬼居之各在一搏

東に恒山四成を望み、窮鬼（＝窮奇？動物名　窮奇については後出）がここに居り、各（おのおの）が一つの搏（＝縛？　なわばり？）が在（あ）る。

爰有淫水其清洛洛

爰（ここに）淫水が有り、その清らかさは洛洛（らくらく）とつづく。

有天神焉其狀如牛而八足二首馬尾

天神が有って、その状（かたち）は牛の如（ごと）くして、馬（八＝馬？）のような足で、二（＝兕？　スイギュウ）のような首（あたま）で、馬のような尾（しっぽ）で、

其音如勃皇見則其邑有兵

その音（鳴き声）は勃皇（犛牛（やく）？）の如（ごと）し。見（あらわれる）ればその邑（むら）は兵（戦い）を有する。（おそらくヌー？）