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Channel: 倭人伝を解く
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北百七十里曰申山

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北百七十里曰申山其上多穀柞其下多杻橿其陽多金玉

北へ百七十里(一里150m換算で約25.5km)、曰く、申山と。その上には槲(かしわ 穀(こく)=槲(こく)?)、橿(まゆみ =枋)が多く、その陽(南側)には金玉(金属や玉)が多い。

區水出焉而東流注于河

区水が出でて、しこうして東に流れて河に注ぐ。

北二百里曰鳥山其上多桑其下多楮其陰多鐵其陽多玉

北へ二百里(一里150m換算で約30km)、曰く鳥山と。その上には桑(くわ)が多く、その下には楮(こうぞ)が多く、その陰(北側)には鉄(てつ)が多く、その陽(南側)には玉が多い。

辱水出焉而東流注于河

辱水が出でて、しこうして、東に流れて河に注ぐ。

又北百二十里曰上申之山上無草木而多硌石下多榛楛獸多白鹿

また、北へ百二十里(一里150m換算で約18km)、曰く、上申の山と。上には草木が無く、しこうして、硌石(山の上の大石)が多く、下には榛(はしばみ)、楛(木名)が多く、獣は白い鹿(しか)が多い。

其鳥多當扈其狀如雉以其髯飛食之不眴目

その鳥は当扈が多く、その状(かたち)は雉(きじ)の如(ごと)くで、その扇(あおぐ 髯(せん)=扇(せん)?)を以って飛び、これを食すると眴目(目がくらむ)にならない。(おそらくライチョウ?)

湯水出焉東流注于河

湯水が出でて、東に流れて河で注ぐ。

又北百八十里曰諸次之山諸次之水出焉而東流注于河

また北へ百八十里(一里150m換算で約27km)、曰く、諸次の山と。諸次の水(川)が出でて、東に流れて河に注ぐ。

是山也多木無草鳥獸莫居是多眾蛇

この山は、木が多く、草が無い。鳥獣は居するものはなく、ここには白蛇(衆(す)=素(す)?)が多い。

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