北山經之首曰單狐之山多机木其上多華草
北山経の首(はじめ)は曰く、単狐の山と。机木(はんのき)が多く、その上には華草(美しい草)が多い。
漨水出焉而西流注于泑水其中多芘石文石
漨水が出でて、そして西に流れて泑水に注ぐ。その中には美石(芘(ヒ)=美(ビ)?)、文石(模様のある石)が多い。
又北二百五十里曰求如之山其上多銅其下多玉無草木
また北へ二百五十里(一里150m換算で約37.5km)、曰く、求加の山と。その上には銅が多く、その下には玉が多く、草木が無い。
滑水出焉而西流注于諸毗之水
滑水が出でて、そして西に流れて諸毗の水(川)に注ぐ。
其中多滑魚其狀如鱓赤背其音如梧食之已疣
その中には滑魚(イモリ 既出)が多く、その状(かたち)は蜴(とかげ 鱓(ダ)=蛇(ダ イ)=蜴(イ)?)の如(ごと)くで、赤い文(模様 背(ベイ)=文(ブン)?)で、その音(鳴き声)は蛄(ケラ 梧(ゴ)=蛄(コ)? ケラは声が大きいですが、もっとずっと小さい声)の如(ごと)くで、これを食すると疣(いぼ)を已(いやす)する。
其中多水馬其狀如馬文臂牛尾其音如呼
その中には粋馬(美しい馬 水(スイ)=粋(スイ)?)が多く、その状(かたち)は馬の如(ごと)くで、文(模様)は比(すきぐし 臂(ヒ)=比(ヒ)?)のようで、牛(うし)のような尾(しっぽ)で、その音(鳴き声)は狗(こいぬ 呼(コ)=狗(ク)?)の如(ごと)し。(おそらくシマウマ?)
北山経の首(はじめ)は曰く、単狐の山と。机木(はんのき)が多く、その上には華草(美しい草)が多い。
漨水出焉而西流注于泑水其中多芘石文石
漨水が出でて、そして西に流れて泑水に注ぐ。その中には美石(芘(ヒ)=美(ビ)?)、文石(模様のある石)が多い。
又北二百五十里曰求如之山其上多銅其下多玉無草木
また北へ二百五十里(一里150m換算で約37.5km)、曰く、求加の山と。その上には銅が多く、その下には玉が多く、草木が無い。
滑水出焉而西流注于諸毗之水
滑水が出でて、そして西に流れて諸毗の水(川)に注ぐ。
其中多滑魚其狀如鱓赤背其音如梧食之已疣
その中には滑魚(イモリ 既出)が多く、その状(かたち)は蜴(とかげ 鱓(ダ)=蛇(ダ イ)=蜴(イ)?)の如(ごと)くで、赤い文(模様 背(ベイ)=文(ブン)?)で、その音(鳴き声)は蛄(ケラ 梧(ゴ)=蛄(コ)? ケラは声が大きいですが、もっとずっと小さい声)の如(ごと)くで、これを食すると疣(いぼ)を已(いやす)する。
其中多水馬其狀如馬文臂牛尾其音如呼
その中には粋馬(美しい馬 水(スイ)=粋(スイ)?)が多く、その状(かたち)は馬の如(ごと)くで、文(模様)は比(すきぐし 臂(ヒ)=比(ヒ)?)のようで、牛(うし)のような尾(しっぽ)で、その音(鳴き声)は狗(こいぬ 呼(コ)=狗(ク)?)の如(ごと)し。(おそらくシマウマ?)