又北百二十里曰松山

又北百二十里曰松山陽水出焉東北流注于河

また北へ百二十里（一里１５０ｍ換算で約１８ｋｍ）、曰く松山と。陽水が出でて、東北に流れて河に注ぐ。

又北百二十里曰敦與之山其上無草木有金玉

また北へ百二十里（一里１５０ｍ換算で約１８ｋｍ）、曰く敦与の山と。その上には草木が無く、金玉（金属や玉）が有る。

溹水出于其陽而東流注于泰陸之水

溹水がその陽（南側）に出でて、そして東に流れて泰陸の水（川）に注ぐ。

泜水出于其陰而東流注于彭水

泜水がその陰（北側）に出でて、そして東に流れて彭水に注ぐ。

槐水出焉而東流注于泜澤

槐水が出でて、そして東に流れて泜沢に注ぐ。

又北百七十里曰柘山其陽有金玉其陰有鐵

また北へ百七十里（一里１５０ｍ換算で約２５、５ｋｍ）、曰く柘山と。その陽（南側）には金玉（金属や玉）が有り、その陰（北側）には鉄が有る。

歷聚之水出焉而北流注于洧水

歷聚の水（川）が出でて、北に流れて洧水に注ぐ。

又北三百里曰維龍之山其上有碧玉其陽有金其陰有鐵

また北へ三百里（一里１５０ｍ換算で約４５ｋｍ）、曰く維龍の山と。その上には碧玉（青緑色の美しい玉石）が有り、その陽（南側）には金（金属）が有り、その陰（北側）には鉄が有る。

肥水出焉而東流注于皋澤其中多礨石

肥水が出でて、そして東に流れて皋沢に注ぐ。その中には礨石（大きな石）が多い。

敞鐵之水出焉而北流注于大澤

敞鉄の水（川）が出でて、そして北に流れて大沢に注ぐ。

又北百八十里曰白馬之山其陽多石玉其陰多鐵多赤銅

また北へ百八十里（一里１５０ｍ換算で約２７ｋｍ）、曰く白馬の山と。その陽（南側）には石玉（石や玉）が多く、その陰には鉄が多く、赤い銅が多い。

木馬之水出焉而東北流注于虖沱

木馬の水（川）が出でて、そして東北に流れて虖沱に注ぐ。

又北二百里曰空桑之山無草木冬夏有雪

また北へ二百里（一里１５０ｍ換算で約３０ｋｍ）、曰く空桑の山と。草木が無く、夏に到（いた）る（冬（とう）＝到（とう）？）まで雪が有る。

冬桑之水出焉東流注于虖沱

冬桑の水（川）が出でて、東に流れて虖沱に注ぐ。