又南水行五百里

又南水行五百里流沙三百里至于無皋之山

また南へ水行（川で行く）すること五百里（一里１５０ｍ換算で約７５ｋｍ）、流沙（砂漠）を三百里（一里１５０ｍ換算で約４５ｋｍ）、無皋の山に至る。

南望幼海東望榑木無草木多風

南に幼海を望み、東に榑木を望み、草木は無く、風が多い。

是山也廣員百里

この山は、広さ円（員（イン）＝円（エン））百里（一里１５０ｍ換算で約１５ｋｍ）である。

凡東次三經之首自尸胡之山至于無睪之山凡十九山六千九百里

凡（およ）そ東次三経の首（依拠する）は尸胡の山より無睪（無皋）の山に至る凡（およ）そ十九の山で六千九百里（一里１５０ｍ換算で約１０３５ｋｍ）。

其神狀皆人身而羊角

その神の状（かたち）は皆（みな）人のような身（からだ）にして羊（ひつじ　またはヤギ）のような角（つの）である。

其祠用一牡羊米用黍

その祠（まつり）は一つの璧（牡（ボ）＝璧（ビー）？）、瑛（羊＝瑛？）を用い、米は黍（きび）を用いる。

是神也見則風雨水為敗

この神は、見（あらわれる）れば風（かぜ）、雨水（あまみず）が 敗（逃げる）を為す。