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又東三十五里曰葱聾之山

又東三十五里曰葱聾之山其中多大谷

また東へ三十五里(一里150m換算で約5.25km)、曰く葱聾の山と。その中には大きな谷が多い、

是多白堊青黃堊

ここには白堊(しろつち)、堊(くろつち)、青堊(あおつち)、黃堊(黄色い土)が多い。

又東十五里曰涹山其上多赤銅其陰多鐵

また東へ十五里(一里150m換算で約2.25km)、曰く涹山と。その上には赤銅が多く、その陰(北側)には鉄が多い。

又東七十里曰脫扈之山

また東へ七十里(一里150m換算で約10.5km)、曰く脫扈の山と。

有草焉其狀如葵葉而赤華

草が有って、その状(かたち)は葵(あおい)の葉の如(ごと)くにして赤い華(はな)で、

莢實實如椶莢名曰植楮

莢(さや(豆類の実をつつむ外皮))の実で、実は紫(むらさきいろ 椶(シュ)=紫(シ)?)の莢(さや)の如(ごと)くで、名は曰く植楮(音から鵲苕と書けて鵲豆の意?)と。

可以已癙食之不眯

癙(穴のあくできもの)を 已(いやす)することができて、これを食すると眯(目がくらむ)にならない。(おそらく鵲豆(ふじまめ)?Lablab purpureus)

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