中次八經荊山之首曰景山

中次八經荊山之首曰景山其上多金玉其木多杼檀

中次八経の荊山の首（はじめ）は曰く景山と。その上には金玉（金属や玉）が多く、その木は杼（とち）、檀（香木）が多い。

雎水出焉東南流注于江其中多丹粟多文魚

雎水が出でて、東南に流れて江に注ぐ。その中には丹砂（粟（ショク）＝砂（シャ）？）が多く、文魚（もようのある魚）が多い。

東北百里曰荊山其陰多鐵其陽多赤金

東北へ百里（一里１５０ｍ換算で約１５ｋｍ）、曰く荊山と。その陰（北側）には鉄が多く、その陽（南側）には赤金（銅など）が多い。

其中多犛牛多豹虎

その中には犛牛（ヤク）が多く、豹（ひょう）、虎（とら）が多い。

其木多松柏其草多竹多橘櫾

その木は松（まつ）、柏（このてがしわ）が多く、その草は竹が多く、橘櫾（＝祝余（ラッキョウ）？既出）が多い。

漳水出焉而東南流注于雎

漳水が出でて、そして東南に流れて雎に注ぐ。

其中多黃金多鮫魚其獸多閭麋

その中には黄金が多く、 鮫魚（＝鵁魚（マガン）？既出）が多い。その獣は閭麋（＝鹿麋（しかとおおじか）？閭（ロ）＝鹿（ルー）？）が多い。