Quantcast
Channel: 倭人伝を解く
Browsing all 2176 articles
Browse latest View live

又東五十二里曰放皋之山

又東五十二里曰放皋之山 また東へ五十二里(一里150m換算で約7.8km)、曰く放皋の山と。 明水出焉南流注于伊水其中多蒼玉 明水が出でて、南に流れて伊水に注ぐ。その中には蒼(あお)い玉が多い。 有木焉其葉如槐 木が有って、その葉は荊(いばら 槐(カイ)=荊(ケイ)?)の如(ごと)くで、黃華而不實其名曰蒙木服之不惑...

View Article


有獸焉其狀如蜂

有獸焉其狀如蜂 獣がいて、その状(かたち)は狐(きつね 蜂(フォン)=狐(フー)?)の如(ごと)くで、 枝尾而反舌善呼虺(まむし 枝(キ)=虺(キ)?)のようなしましま模様の尾(しっぽ)にして踵(きびす 舌(ショー)=踵(ショウ)?)を反(そらす)し、挙(あがる(木登り) 呼(コ)=挙(コ)?)が善(上手い)で、 其名曰文文 その名は曰く文文と。(おそらくカコミスル?...

View Article


又東五十七里曰大𩇵之山

又東五十七里曰大𩇵之山 また東へ五十七里(一里150m換算で約8.55km)、曰く大𩇵の山と。 多㻬琈之玉多麋玉㻬琈の玉が多く、美玉(麋(ビ)=美(ビ)?)が多い。 有草焉其狀葉如榆 草が有って、その状(かたち)は葉が苡(オオバコ 楡(ユィ)=苡(イ)?)の如(ごと)くで、 方莖而蒼傷其名曰牛傷 方(四角)の茎(くき)にして叢生(むらがりはえる...

View Article

其陽狂水出焉

其陽狂水出焉西南流注于伊水 その陽狂水が出でて、西南に流れて伊水に注ぐ。 其中多三足龜食者無大疾可以已腫 その中には寁足亀(足の速い亀?(オオアタマガメ?) 三(サン)=寁(サン)?)が多く、食した者は大疾が無くなる。腫(はれもの)を已(いやす)することができる。 又東七十里曰半石之山 また東へ七十里(一里150m換算で約10.5km)、曰く半石の山と。 其上有草焉生而秀其高丈餘...

View Article

來需之水出于其陽

來需之水出于其陽而西流注于伊水 来儒の水(川)がその陽(南側)に出でて、そして西に流れて伊水に注ぐ。 其中多鯩魚文 その中には鯩魚が多く、黒い文(もよう)で、 其狀如鮒食者不睡 その状(かたち)は鳧(カモ 鮒(フ)=鳧(フ)?)の如(ごと)くで、食した者は睡(ねむる)さない。(おそらくミコアイサ?Mergellus albellus)

View Article


合水出于其陰

合水出于其陰而北流注于洛 合水がその陰(北側)に出でて、そして北に流れて洛に注ぐ。 多鰧魚狀如鱖居逵 青烏(青いカラス 鰧(ショウ)=青(ショウ)? 魚(ユィ)=烏(ウ)?)が多く、状(かたち)は鶪(モズ 鱖(ケツ)=鶪(ケキ)?)の如(ごと)くで、逵(ちまた)に居(きょ)して、 蒼文赤尾食者不癰可以為瘻 蒼(あお)い文(もよう)に赤い背(せなか...

View Article

又東五十里曰少室之山

又東五十里曰少室之山百草木成囷 また東へ五十里(一里150m換算で約7.5km)、曰く少室の山と。百(多くの)の草木は囷(まがりくねっているさま)に成(な)る。 其上有木焉其名曰帝休 その上には木が有って、その名は曰く帝休と。 葉狀如楊其枝五衢 葉は桜(サクラ 楊(ヨウ)=桜(オウ)?)の如(ごと)くで、その枝(えだ)には刺(トゲ 衢(チュイ)=刺(チー)?)を有(ある...

View Article

其上多玉其下多鐵

其上多玉其下多鐵 その上には玉が多く、その下には鉄が多い。 休水出焉而北流注于洛 休水が出でて、そして北に流れて洛に注ぐ。 其中多䱱魚狀如𥂕蜼而長距 その中には䱱魚(袋鵠と書けます)が多く、状(かたち)は𥂕蜼(音から鱃魚と書けてハイイロペリカン?(既出))の如(ごと)くにして、長い嘴(くちばし 距(チュイ)=嘴(ツォイ)?)で、 足白而對食者無蠱疾可以禦兵 足が白くして、袋(ふくろ...

View Article


又東三十里曰泰室之山

又東三十里曰泰室之山 また東へ三十里(一里150m換算で約4.5km)、曰く泰室の山と。 其上有木焉葉狀如蔾而赤理 その上には木が有って、葉の状(かたち)は李(すもも 蔾(リー)=李(リー)?)の如(ごと)くにして、赤い理(きはだ)で、 其名曰栯木服者不妬 その名は曰く、栯木と。服(茶や薬にして飲む)した者は妬(ねた)まない。(おそらくニワウメ?Prunus japonica)

View Article


有草焉其狀如𦬸

有草焉其狀如𦬸 草が有って、その状(かたち)は藷(いも 𦬸(シュー)=藷(シュー)?)の如(ごと)くで、 白華實澤如蘡薁 白い華(はな)に黒い実で、腋芽(わきめ(むかご)? 沢(エキ)=腋(エキ)?)は蘡薁(のぶどう)の如(ごと)くで、 其名曰䔄草服之不昧 その名は曰く䔄草(音から蕷草と書けます)と。これを服(茶や薬にして飲む)すると昧(道理がわからない)にならない。(おそらくヤマノイモ?...

View Article

又北三十里曰講山

又北三十里曰講山 また北へ三十里(一里150m換算で約4.5km)、曰く講山と。 其上多玉多柘多柏 その上には玉が多く、柘(やまぐわ)が多く、柏(コノテガシワ)が多い。 有木焉名曰帝屋葉狀如椒 木が有って、名は曰く帝屋(=棠棘と書けます 帝(テイ)=棠(トウ)?(屋のつくりの)至(チー)=棘(チー)?)と。葉の状(かたち)は薔(バラ 椒(ショウ)=薔(ショウ)?)の如(ごと)くで、 反傷赤實可以禦凶...

View Article

又北三十里曰嬰梁之山

又北三十里曰嬰梁之山上多蒼玉于玄石 また北へ三十里(一里150m換算で約4.5km)、曰く嬰梁の山と。上には蒼玉(青い玉)が多く、玄石(黒い石)に(いしづく)する。 又東三十里曰浮戲之山 また東へ三十里(一里150m換算で約4.5km)、曰く浮戲の山と。 有木焉葉狀如樗而赤實 木が有って、葉の状(かたち)は苧(からむし 樗(チョ)=苧(チョ)?)の如(ごと)くにして、赤い実で、 名曰亢木食之不蠱...

View Article

又東四十里曰少陘之山

又東四十里曰少陘之山 また東へ四十里(一里150m換算で約6km)、曰く少陘の山と。 有草焉名曰𦱌草葉狀如葵 草が有って、名は曰く𦱌草(=甘草と書けます)と。葉の状(かたち)は葵(あおい)の如(ごと)くで、 而赤莖白華實如蘡薁食之不愚 そして、赤い茎に白い華(はな)で、実は蘡薁(のぶどう)の如(ごと)くで、これを食すると愚(おろ)かにならない。(おそらくツタ?Parthenocissus...

View Article


又東南十里曰太山

又東南十里曰太山 また東南へ十里(一里150m換算で約1.5km)、曰く太山と。 有草焉名曰梨 草が有って、名は曰く梨(=苓(かんぞう)?)と。 其葉狀如荻而赤華可以已疽 その葉は荻(おぎ)の如(ごと)くにして、赤い華(はな)で、疽(皮膚の組織まで深くできるできもの)を已(いやす)することができる。(おそらくベニカンゾウ?Hemerocallis fulva var. longituba )...

View Article

又東二十里曰末山

又東二十里曰末山上多赤金 また東へ二十里(一里150m換算で約3km)、曰く末山と。上には赤い金(金属)が多い。 末水出焉北流注于沒 末水が出でて、北に流れて沒に注ぐ。 又東二十五里曰役山上多白金多鐵 また東へ二十五里(一里150m換算で約3.75km)、曰く役山と、上には白い金(金属)が多く、鉄が多い。 役水出焉北注于河 役水が出でて、北へ河に注ぐ。 又東三十五里曰敏山...

View Article


又東三十里曰大騩之山

又東三十里曰大騩之山其陰多鐵美玉青堊 また東へ三十里(一里150m換算で約4.5km)、曰く大騩の山と。その陰(北側)には鉄、美玉、青堊(青い色土)が多い。 有草焉其狀如蓍而毛 草が有って、その状(かたち)は茈(ムラサキソウ 蓍(シ)=茈(シ)?)の如(ごと)くにして毛があり、 青華而白實其名曰𦵧 青い華(はな)にして白い実で、その名は曰く露(つゆ 𦵧(ロウ)=露(ロ)?)と。 服之不夭可以為腹病...

View Article

凡苦山之首自休與之山至于大騩之山

凡苦山之首自休與之山至于大騩之山 凡(およ)そ苦山の首(依拠する)は、休与の山より大騩の山に至る、 凡十有九山千一百八十四里 凡(およ)そ十と九の山で、一千一百八十四里(一里150m換算で約177.6km)である。 其十六神者皆豕身而人面...

View Article


中次八經荊山之首曰景山

中次八經荊山之首曰景山其上多金玉其木多杼檀 中次八経の荊山の首(はじめ)は曰く景山と。その上には金玉(金属や玉)が多く、その木は杼(とち)、檀(香木)が多い。 雎水出焉東南流注于江其中多丹粟多文魚 雎水が出でて、東南に流れて江に注ぐ。その中には丹砂(粟(ショク)=砂(シャ)?)が多く、文魚(もようのある魚)が多い。 東北百里曰荊山其陰多鐵其陽多赤金...

View Article

又東北百五十里曰驕山

又東北百五十里曰驕山 また東北へ百五十里(一里150m換算で22.5km)、曰く驕山と。 其上多玉其下多青䨼 その上には玉が多く、その下には青䨼(青い鉱物 青=雄で蒦=黄?)が多く、 其木多松柏多桃枝鉤端 その木は松(まつ)、柏(コノテガシワ)が多く、竹子(ササ 桃枝(トウシ)=竹子(チュウシ)?)、戈箭(幹のまっすぐなやだけ? 音から鉤端=戈箭?)が多い。 神𧕛圍處之其狀如人面...

View Article

又東北百二十里曰女几之山

又東北百二十里曰女几之山其上多玉其下多黃金 また東北に百二十里(一里150m換算で約18km)、曰く女几の山と。その上には玉が多く、その下には黄金が多い。 其獸多豹虎多閭麋麖麂其鳥多白鷮多翟多鴆 その獣は豹、虎が多く、鹿(しか 閭(ロ)=鹿(ルー)?)、麋(おおじか)、麖(水鹿)、麂(おおのろ)が多く、その鳥は白鷮(白いオオヤマドリ)、翟(ヤマドリ?)、鴆(雉(きじ)?...

View Article
Browsing all 2176 articles
Browse latest View live