卜見貴人吉不吉
卜見貴人吉不吉吉足開首仰身正內自橋 貴人に見(まみ)えるは、吉であるか不吉であるかを卜(うらな)い、吉であれば、足が開いて首が仰(あお)ぎ、身(み)が正され、(甲羅の?)内側が自ずから高くなり、 不吉首仰身節折足肣有外若無漁 不吉であれば、首が仰(あお)ぎ、身(み)の関節が折れ曲がって、足、しっぽ( 肣(こん)=臗(こん)?))は(甲羅の?)外側に有り、漁(あさ)ら無いがごとくする。...
View Article命曰吉安
命曰吉安以占病病甚者一日不死 命名(めいめい)して曰く、吉安、と。病を占(うらな)うを以ってし、病が甚(はなは)だしい者は、一日では死なない。 不甚者卜日瘳不死 病が甚(はなは)だしくない者は卜(うらな)った日になおり、死なない。 系者重罪不出輕罪環出 囚人の重罪者は出られない、軽罪者はすぐに(環=還?)出られる。 過一日不出久毋傷也 一日を過ぎると出られないが久(ひさ)しく傷つかない。...
View Article命曰呈兆首仰足肣
命曰呈兆首仰足肣以占病不死 命名して曰く、呈兆首仰足肣、と。病を占(うらな)うを以って、死なない。 系者未出求財物買臣妾馬牛不得 囚人は未(ま)だ出ない。財物を求め、臣妾、馬、牛を買うは不得。 行不行來不來擊盜不相見聞盜來不來 行くは行かず。来るは来ない。盗人を撃(う)つは相(あい)見(まみ)えない。盗人が来るを聞くは来ない。 徙官不徙居官久多憂居家室不吉...
View Article命曰吉內外自吉
命曰吉內外自吉以占病病者死系不出 命名して曰く、吉內外自吉、と。病を占うを以ってすると、病人は死ぬ。囚人は出ない。 求財物買臣妾馬牛追亡人漁獵不得 財物を求め、臣妾、馬、牛を買う、逃げる人を追いかける、漁猟をするは、不得。 行者不來擊盜不相見聞盜不來 行く。来る者は来ない。盗人を撃つは相(あい)見(まみ)えない。盗人が来ないと聞く。 徙官徙居官有憂居家室見貴人請謁不吉...
View Article命曰載所
命曰載所以占病環有瘳無死系者出 命名して曰く、載所、と。病を占うを以ってすると、すぐに(環=還?)なおって死ぬことは無い。 囚人は出る。 求財物買臣妾馬牛請謁追亡人漁獵得行者行來者來 財物を求め、臣妾、馬、牛を買う、謁見(えっけん)を請(こ)う、逃げる人を追いかける、漁猟するは、得られる。行く者は行く。来る者は来る。擊盜相見不相合聞盜來來徙官徙居家室憂...
View Article命曰吉下有柱
命曰吉下有柱卜來者來卜日即不至未來卜病者過一日毋瘳死行者不行求財物不得系者出 命名して曰く、吉下有柱、と。(同じ兆し名が既出なので下=上? 以下、吉上有柱と仮定して) 来る者を卜(うらな)うは来るで、卜った日にはすなわち至らず、未(ま)だ来ない。病人を卜(うらな)うと一日を過ぎるとなおらずに死ぬ。行く者は行かない。財物を求めるは得られない。囚人は出る。 命曰吉內外自舉以占病者久不死系者久不出...
View Article此狐徹
此狐徹以卜有求不得病者死系留有抵罪行不行來不來見人不見言語定百事盡不吉 ここに狐徹と。求めるものが有るを卜うを以ってすると得られない。病人は死ぬ。囚人は罪にふれるを有して留(とど)められる。行くのは行かない。来るのは来ない。人に見(まみ)えるは見(まみ)えない。言語は定まる。百事(多くの事)はことごとく不吉。 此首俯足肣身節折以卜有求不得病者死系留有罪望行者不來行行來不來見人不見...
View Article史記 貨殖列伝 始め
老子曰至治之極鄰國相望雞狗之聲相聞民各甘其食 老子曰く、「至治(しち)世の中が最もよくおさまること)の極(きわ)みは、隣国は相(あい)望(のぞ)まれ、鶏(にわとり)狗(いぬ)の声は相(あい)聞かれても、民は各(おのおの)がその食事をうまくし、 美其服安其俗樂其業至老死不相往來 その服を美しくし、その俗に安(やす)んじ、その仕事を楽しみ、老(お)いて死ぬに至るまで、相(あい)往き来しあわない」と。...
View Article夫山西饒材竹穀纑旄玉石
夫山西饒材竹穀纑旄玉石 それ、山西には材木、竹、穀物、纑(ちょま)、旄(からうし)、美しい石が多く、 山東多魚鹽漆絲聲色 山東には魚、塩、漆(うるし)、絹糸、声色、が多く、 江南出枏梓薑桂金錫連丹沙犀瑁珠璣齒革 江南には、枏(くすのき)、梓(あずさ)、薑(しょうが)、桂(かつら)、金、錫(すず)、鏈(金属名 連=鏈?)、丹沙(丹砂?)、犀(さい)、瑁(海亀の一種)、珠璣(しゅき...
View Article《周書》曰農不出則乏其食
《周書》曰農不出則乏其食 周書曰く、「農が出なければその食を乏(とぼ)しくし、 工不出則乏其事 工が出なければその事を乏(とぼt)しくし、 商不出則三寶絕虞不出則財匱少 商が出なければ三宝が絶え、虞(山林沼沢)が出さなけれ財はとぼしくなる。 財匱少而山澤不辟矣 財がとぼしくなれば、山沢は開拓されない。 此四者民所衣食之原也 この四者(農、工、商、虞)は民が衣食するところの源(みなもと)である。...
View Article故曰倉廩實而知禮節
故曰倉廩實而知禮節衣食足而知榮辱 故(ゆえ)に曰く、「倉廩(そうりん 米ぐら)が満ちて、礼節(れいせつ)を知り、衣食が足(た)りて栄辱(えいじょく)を知る」と。 禮生於有而廢於無故君子富好行其 礼は有(ゆう)より生まれ、無(む)に廃(はい)される。故(ゆえ)に君子は富(と)んで、その徳(とく)を行うことを好(この)み、 小人富以適其力淵深而魚生之...
View Article昔者越王句踐困於會稽之上
昔者越王句踐困於會稽之上乃用范蠡計然 昔、越王句踐が会稽のほとりで困(こま)り、そこで范蠡(人名)、計然(人名)を用いた。 計然曰知斗則修備時用則知物 計然曰く、「ひしゃくを知れば、備(そな)えを修(おさ)め、用いるをうかがえば、物を知る。 二者形則萬貨之情可得而觀已故歲在金穰...
View Article范蠡既雪會稽之恥乃喟然而嘆曰
范蠡既雪會稽之恥乃喟然而嘆曰 范蠡がすでに会稽の恥(はじ)を雪(すす)ぎ、すなわち喟然(きぜん)としてため息をついて曰く、 計然之策七越用其五而得意 「計然の策(さく)は七つで、越はその五つを用いて、意を得た。 既已施於國吾欲用之家 すでに国に施(ほどこ)され、吾(われ)はこれを家に用いることを欲する」と。 乃乘扁舟浮於江湖變名易姓 そこで小舟(こぶね)に乗って江湖に浮かび、名を変え姓名を変えて、...
View Article白圭周人也
白圭周人也 白圭は周の人である。 當魏文侯時李克務盡地力 魏文侯魏斯の時に、李克が土地の生産力を尽(つ)くすことに務(つと)めるに当たり、 而白圭樂觀時變故人棄我取人取我與 しこうして、白圭は時の変化を観(み)ることを楽しみ、故(ゆえ)に人が棄(す)てたら我(われ)が取り、人が取ったら我(われ)が与(あた)えた。 夫歲孰取穀予之絲漆...
View Article猗頓用盬鹽起
猗頓用盬鹽起而邯鄲郭縱以鐵冶成業與王者埒富 猗頓は盬塩(こえん あらしお)を用いて身を起こした。しこうして邯鄲(趙の都)の周囲で 鉄冶(鉄鉱石を溶かし鉄をとりだすこと)を以って産業を成(な)すを思うままにして、王者と富(とみ)をひとしくした。 烏氏倮牧及眾斥賣求奇物獻遺戎王...
View Article及秦文(孝)[]繆居雍隙隴蜀之貨物而多賈
及秦文(孝)[]繆居雍隙隴蜀之貨物而多賈 秦文公、秦徳公、秦繆公は雍に居住し、隴蜀の貨物をうかがって商人が多い。 獻(孝)公徙櫟邑櫟邑北卻戎翟東通三晉亦多大賈 秦献公は櫟邑に移り、櫟邑は北に戎翟をうかがい、東に三晋に通じ、また大商人が多い。。 (武)[孝]昭治咸陽因以漢都長安諸陵 秦孝公、昭公は咸陽で治(おさ)め、因りて漢都、長安の諸陵を以って、 四方輻湊并至而會地小人眾故其民益玩巧而事末也...
View Article昔唐人都河東殷人都河內周人都河南
昔唐人都河東殷人都河內周人都河南 昔、唐人は河東を都(みやこ)にし、殷人は河内を都(みやこ)にし、周人は河南を都(みやこ)にした。 夫三河在天下之中若鼎足王者所更居也 それ、三河は天下の中心に在(あ)って、鼎(かなえ)の足(三本足)のごとく、王者が居を改めたところである。 建國各數百千歲土地小狹民人眾 建国して各(おのおの)数百千年、土地は小さく狭(せま)く、人民は多く、...
View Article然邯鄲亦漳河之一都會也
然邯鄲亦漳河之一都會也 然(しか)るに邯鄲(趙の都)もまた漳、河の間(あいだ)の一都会である。 北通燕涿南有鄭衛 北に燕、涿に通じ、南に鄭、衛が有る。 鄭衛俗與趙相類然近梁魯微重而矜節 鄭、衛の俗(ぞく)は趙と相(あい)類(るい)し、然(しか)るに梁、魯に近いので、かすかに礼節を重んじうやまう。 濮上之邑徙野王野王好氣任俠衛之風也...
View Article《周書》曰農不出則乏其食
《周書》曰農不出則乏其食 周書曰く、「農が出なければその食を乏(とぼ)しくし、 工不出則乏其事 工が出なければその事を乏(とぼt)しくし、 商不出則三寶絕虞不出則財匱少 商が出なければ三宝が絶え、虞(山林沼沢)が出さなけれ財はとぼしくなる。 財匱少而山澤不辟矣 財がとぼしくなれば、山沢は開拓されない。 此四者民所衣食之原也 この四者(農、工、商、虞)は民が衣食するところの源(みなもと)である。...
View Article故曰倉廩實而知禮節
故曰倉廩實而知禮節衣食足而知榮辱 故(ゆえ)に曰く、「倉廩(そうりん 米ぐら)が満ちて、礼節(れいせつ)を知り、衣食が足(た)りて栄辱(えいじょく)を知る」と。 禮生於有而廢於無故君子富好行其 礼は有(ゆう)より生まれ、無(む)に廃(はい)される。故(ゆえ)に君子は富(と)んで、その徳(とく)を行うことを好(この)み、 小人富以適其力淵深而魚生之...
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