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父母死男女聚哭三年

父母死男女聚哭三年 父母が死ぬと、男女は聚(あつまる)して哭(号泣する)すること三年、 尸則置於林樹之上 尸(しかばね)は則ち林樹の上に置く。 武定二年四月始遣使張焉豆伐等獻其方物 武定二年(544)四月、使者の張焉豆伐らを遣わしその方物を献じた。 迄武定末貢使相尋 武帝末(550)迄(まで)、貢使は相尋(ひきつづく)した。 今日で魏書 失韋国伝は終わりです。明日からは魏書 豆莫婁国伝に入ります。

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魏書 豆莫婁国伝 始め

豆莫婁國在勿吉國北千里 豆莫婁国は勿吉国の北一千里(一里150m換算で約150辧砲如 去洛六千里舊北扶餘也 洛(おそらくソウル?)を去ること六千里(一里150m換算で約900辧法旧北扶余である。(おそらく広開土王碑のある集安の南の北朝鮮江界辺り? 鄒牟王の出自は北扶余) 在失韋之東東至於海方二千里 失韋の東に在り、東に峰(山の高い所 おそらく蓋馬高原?...

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其人土著有宮室倉庫

其人土著有宮室倉庫 その人は土着で、宮室、倉庫が有る。 多山陵廣澤於東夷之域最為平敞 山陵、広沢が多く、東地(東の土地 夷(テイ)=地(ティー)?)の域より西(にし 最(サイ)=西(サイ)?)に平坦(たいら 敞(チャン)=坦(タン)?)に為る。 地宜五穀不生五果 土地は五穀に宜(適する)しくし、五果(なつめ、すもも、あんず、桃、栗)を生やさない。 其人長大性強勇謹厚不寇抄...

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有麻布衣制類高麗而幅大

有麻布衣制類高麗而幅大其國大人以金銀飾之 麻布が有り、衣制は高麗に類して幅が大きい。その国の大人は金銀を以てこれを飾る。 用刑嚴急殺人者死沒其家人為奴婢 刑を用いるは厳急で、殺人者は死刑、その家人を没して奴婢と為す。 俗淫尤惡妒婦妒者殺之尸其國南山上至腐 俗は淫らで、尤も通婦(情を通じた既婚女性...

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地豆於國在失韋西千餘里

地豆於國在失韋西千餘里 地豆於国は失韋の西一千余里(一里150m換算で約150厖召蝓法(おそらく地豆於国は平安北道の辺り?) 多牛羊出名馬皮為衣服無五穀惟食肉酪 牛、羊が多く、卑馬(背の低い馬(ポニー種) 名(ベイ)=卑(ビ)?)を出だす。 皮(毛皮)は衣服と為し、五穀は無く、惟(ただ)、肉、酪(乳製品)を食べる。 延興二年八月遣使朝貢至於太和六年貢使不絕...

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魏書 庫莫奚国伝 始め

庫莫奚國之先東部宇文之別也 庫莫奚国の先(先祖)は、東部宇文の別種である。 初為慕容元真所破遺落者竄匿松漠之間 初(以前)、慕容元真の破る所と為り、遺落者(逃げ落ちた者)は松漠の間に竄匿(逃げ隠れる)した。(契丹は失韋の南で、勿吉の西北、庫莫奚の東。和龍の北二百里に雲山?、地豆於国は失韋の西、言葉は失韋、庫莫奚、契丹、豆莫婁国が同じ、を参考にすると、おそらく平安北道雲山の西北で地豆於国の南の辺り?)...

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帝曰此群狄諸種不識義

帝曰此群狄諸種不識義互相侵盜 帝(北魏初代皇帝道武帝)は曰く、「此の群狄諸種は徳義を識(知る)さず、互相(たがいに)に侵盗し、 有犯王略故往征之 燕領(おそらく遼東半島の地域 王(オウ)=燕(エン)? 略(リャク)=領(リョウ)?)を犯すことが有り、故にこれを征伐に往く。 且鼠竊狗盜何足為患 且(ほとんど)鼠竊狗盜(ねずみや狗のようなこそどろ)であり、どうして患いと為すに足るだろうか。...

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高宗顯祖世庫莫奚歲致名馬文皮

高宗顯祖世庫莫奚歲致名馬文皮 高宗(北魏文成帝452~465)、顯祖(献文帝465~471)の世では、庫莫奚は歳に卑馬(ポニー種の馬 名(ベイ)=卑(ビ)?)、文(犭+眉(ビ)と書けておそらくタイリクイタチ(チョウセンイタチ)?)の皮(毛皮)を致(送る)した。 高祖初遣使朝貢 高祖初年(北魏孝文帝471)、使者を遣わして朝貢した。 太和四年輒入塞內辭以畏地豆於鈔掠詔書切責之...

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至二十二年叛逆以來遂爾遠竄

至二十二年叛逆以來遂爾遠竄 二十二年(498)に至り、叛逆して以来、遂(つい)に爾(なんじ)は遠竄(遠くへ流しものにされる)した。 今雖款附猶在塞表每請入塞與民交易 今、款附(よろこんでつきしたがう)すると雖も、猶(なお)塞(とりで)の表(そと)に在して、毎(いつも)入塞して民と交易を請うている。 若抑而不許乖其歸向之心聽而不虞或有萬一之警...

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魏書 契丹国伝 始め

契丹國在庫莫奚東異種同類俱竄於松漠之間 契丹国は、庫莫奚の東に在って、異種同類で、松漠の間に俱竄(ともに逃げる)した。 登國中國軍大破之遂逃迸與庫莫奚分背 登国中(386~396)、国軍がこれを大破し、遂に逃迸(逃走)して、庫莫奚と背を分けた。 經數十年稍滋蔓有部落於和龍之北數百里多為寇盜...

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顯祖時使莫弗紇何辰奉獻

顯祖時使莫弗紇何辰奉獻得班饗於諸國之末 顯祖時(465~471)、莫弗紇何辰をつかわし奉献をし、藩饗(藩のもてなし 班(ハン)=藩(ハン)?)を諸国の末(末尾)に得た。 歸而相謂言國家之美心皆忻慕 帰って、相(つぎつぎに)謂(語る)い、国家の美を言い、心は皆、忻慕(よろこびしたう)し、 於是東北群狄聞之莫不思服 ここに於いて東北の群狄はこれを聞き、服すを思わずはなし。...

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太和三年高句麗竊與蠕蠕謀

太和三年高句麗竊與蠕蠕謀欲取地豆於分之 太和三年(479)、高句麗が窃(ひそかに)に蠕蠕と謀り、地豆於国を取ってこれを分けることを欲した。 契丹懼其侵軼其莫弗賀勿於率其部落車三千乘 契丹はその侵軼(攻撃)を懼(おそ)れ、その莫弗(おそらく長帥という意味)の賀勿於がその部落の車三千台、眾萬餘口驅徙雜畜求入內附止於白狼水東...

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熙平中契丹使人祖真等三十人還

熙平中契丹使人祖真等三十人還 熙平中(516~518)、契丹の使人(使者)の祖真ら三十人が還るとき、 靈太后以其俗嫁娶之際以青氈為上服 霊太后(北魏宣武帝(在位499~515)の妃嬪)は、その俗の嫁娶の際に、青氈を以て上幣(上等な贈り物 服(フー)=幣(ヘイ)?)と為すのを思い、 人給青氈兩匹賞其誠款之心餘依舊式...

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魏書 烏洛候国伝 始め

烏洛候國在地豆於之北去代都四千五百餘里 烏洛候国は、地豆於の北に在り(おそらく丹東の東北の鴨緑江北岸と渾江南岸の間辺り?)、代都(大都と書けて瀋陽(シェンヤン)? )を去ること四千五百余里(一里150m換算で約675厖召蝓蔽録涵紊猟樟イ瞭麈椶ら三倍になります また、対馬から壱岐までが一千里を参考に))。 其土下濕多霧氣而寒民冬則穿地為室夏則隨原阜畜牧 その土地は黒(くろい...

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其俗繩發

其俗繩發皮服以珠為飾 その俗は髪を縄にあみ、毛皮の服で、珠を以て飾りにする。 民尚勇不為奸竊故慢藏野積而無寇盜 民は勇を尚(とうとぶ)し、奸窃を為さない。故(ゆえ)に蔵を満(みたす 慢(マン)=満(マン)?)たし野積みにしても寇盗は無い。 好獵射樂有箜篌木槽革面而施九弦 猟射を好む。楽器は箜篌(ハープに似た弦楽器)が有る。木槽革面にして九弦を施す。 其國西北有完水東北流合於難水...

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世祖真君四年來朝

世祖真君四年來朝稱其國西北有國家先帝舊墟 世祖真君四年(443)、来朝した。その国の西北に国家先帝(後燕の慕容氏?)の旧墟(旧跡)が有ると称(とな)えた。 石室南北九十步東西四十步高七十尺室有神靈民多祈請 石の室(いえ)で、南北が九十歩(一歩が50僂箸靴凸鵤苅毅蹇法東西が四十歩(一歩が50僂箸靴凸鵤横娃蹇法高さ七十尺(一尺20僂箸靴凸鵤隠苅蹇砲如⊆爾録昔遒有り、民は多くが祈請する、と。...

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史臣曰夷狄之於中國羈縻而已

史臣曰夷狄之於中國羈縻而已 史臣曰く、「夷狄の中国に於いては、羈縻(つなぎとめる)にしてそれだけでよい。 高麗歲修貢職東藩之冠 高麗は歳に貢職を修め、東藩の冠(最上)で、 榮哀之禮致自天朝亦為優矣 栄哀の礼は、天朝(朝廷の尊称)に致義(義をつくす 自(ジ)=義(ギ)?)し、亦、優(すぐれる)と為す。 其他碌碌咸知款貢豈牛馬內向東風入律者也 その他は碌々(車の音...

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旧唐書 高麗伝 始め

高麗者出自扶餘之別種也 高麗とは、出自は扶余(ピョンヤン(平壌)? 音より)の別種である。 其國都於平壤城即漢樂浪郡之故地在京師東五千一百里 その国は平壤城(おそらくソウル? (またの名を長安城 隋書高句麗伝より)に於いて都し、すなわち漢の楽浪郡の故地であり、京師(おそらく膠州(青島)? 京(チン)=膠(チアオ)? 師(シ)=州(ス)?)の東五千一百里(一里150m換算で約7650辧砲忘澆襦...

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次曰太大兄比正二品

次曰太大兄比正二品對盧以下官總十二級 次は曰く、太大兄で、正二品に比する。対盧以下の官は、総(あわせて)して十二階級。 外置州縣六十餘城大城置傉薩一比都督 外には州、県の六十余りの城を置く。大きい城には、傉薩一を置く。(傉薩一は)都督に比する。 諸城置道使比刺史其下各有僚佐分掌曹事 諸の城には道使を置く。(道使は)刺史に比する。その下には各(おのおの)僚佐が有り、曹事を分掌(分担)する。...

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國人衣褐戴弁婦人首加巾幗

國人衣褐戴弁婦人首加巾幗 国人は褐(あらおりの麻や毛で作った服)を衣(着る)し、弁(冠の種類名)を戴(頭の上にのせる)し、婦人は首加(首珈と書けて、婦人のかみかざり?)、巾幗(婦人の頭にかぶる飾り)をつける。 好圍棋投壺之戲人能蹴鞠 囲棋(囲碁)、投壺の戯を好み、人は蹴鞠(けまり)ができる。 食用籩豆簠簋尊俎罍洗頗有箕子之遺風 食事には...

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