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Channel: 倭人伝を解く
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隋書 新羅伝 始め

新羅新羅國在高麗東南居漢時樂浪之地或稱斯羅 新羅、新羅国は、高麗(アントン辺り?)の東南に在り、漢の時には楽浪(=韓獩?(ウルサン辺り?))の地に居していた。或いは斯羅と称する。 魏將毌丘儉討高麗破之奔沃沮 魏将軍の毌丘儉が高麗を討ち、これを破り、沃沮(カンヌン辺り?東沃沮はウルチン辺り?)に奔(にげる)した。 其後復歸故國留者遂為新羅焉...

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其官有十七等

其官有十七等其一曰伊罰干貴如相國 その官には十七等が有り、その一は曰く、伊罰干と。貴(身分が高い)は相国の如し。 次伊尺干次迎幹次破彌干次大阿尺干次阿尺干次乙吉干次沙咄干 次は伊尺干、次は迎幹、次は破彌干、次は大阿尺干、次は阿尺干、次は乙吉干、次は沙咄干、 次及伏乾次大奈摩干次奈摩次大舍次小舍次吉土次大烏次小烏次造位...

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其有大事則聚群官詳議

其有大事則聚群官詳議而定之 その大事が有れば、則ち群官を集めて詳議してこれを定める。 服色尚素婦人辮發繞頭以雜彩及珠為飾 服の色は、素(白)を尚(とうとぶ)する。婦人は髪を編んで頭に繞(まく)し、 雑(いろいろ)な彩(いろどり)及び珠を以て飾りにする。 婚嫁之禮唯酒食而已輕重隨貧富 婚嫁の礼は、唯(ただ)酒食にしてそれのみで、軽重は貧富に随する。 新婚之夕女先拜舅姑次即拜夫...

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隋書 靺鞨伝 始め

靺鞨靺鞨在高麗之北邑落俱有酋長不相總一 靺鞨。靺鞨(おそらくコソン(高城)辺り?)は高麗の北に在り、邑落は俱(みな)酋長(首長)を有し、総一(まとめて一つにする)を相(かたち)さず。 凡有七種其一號粟末部與高麗相接 凡そ七種有って、その一は号して粟末部と。高麗と相接する。 勝兵數千多驍武每寇高麗中 兵を勝(残らず こぞって)して数千、驍武(強くたけだけしい)が多く、毎(いつも)、高麗中を寇する。...

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自拂涅以東矢皆石鏃

自拂涅以東矢皆石鏃即古之肅慎氏也 拂涅より以東は、矢は皆(みな)石の鏃(やじり)で、即ち古の肅慎氏(挹婁)である。 所居多依山水渠帥曰大莫弗瞞咄 居する所は多くが山、水(川)に依(よ)る。渠帥は曰く、大莫弗瞞咄と。 東夷中為強國有徒太山者俗甚敬畏 東夷中で強国に為った。徒太山(おそらくクムガン山(金剛山)?)というものが有り、俗は甚だ敬畏する。 上有熊羆豹狼皆不害人人亦不敢殺...

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婦人服布

婦人服布男子衣豬狗皮 婦人は布を服(着る)し、男子は猪(おそらくウリボウ?)、狗(いぬ)の皮(毛皮)を衣(身に着ける)する。 俗以溺洗手面於諸夷最為不潔 俗は溺(尿)を以て手、面(顔)を洗う。諸夷に於いて最も不潔と為す。 其俗淫而妒其妻外淫人有告其夫者 その俗は淫らにして妒(ねたむ)む。その妻が外(よそ)で淫し、人のその夫に告げる者が有って、 夫輒殺妻殺而後悔...

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高祖詔其使曰

高祖詔其使曰朕聞彼土人庶多能勇捷 高祖はその使者に詔して曰く、「朕は聞く、彼の土人の庶多(おおい)が能(よ)く勇捷(勇ましく敏捷)すると聞く。 今來相見實副朕懷 今、来て相(あい)見(まみ)え、実に朕の懐(思い)に副(そう)した。 朕視爾等如子爾等宜敬朕如父 朕はなんじらを子の如く視て、なんじらは宜しく朕を父の如く敬うべし」と。 對曰臣等僻處一方道路悠遠...

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其國西北與契丹

其國西北與契丹相接每相劫掠 その国の西北は契丹(おそらくウォンサン(元山)?)と相接する。毎(いつも)相(あい)劫掠(強奪する)しあう。 後因其使來高祖誡之曰 後、その使者の来見に因り、高祖はこれを誡めて曰く、 我憐念契丹與爾無異宜各守土境豈不安樂 「我は契丹(ウォンサン?)と爾(コソン?)が無慰(心をおちつかせることが無い...

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高祖因厚勞之

高祖因厚勞之令宴飲於前 高祖は因りて厚くこれを労(ねぎらう)し、宴飲を御前に於いて令した。 使者與其徒皆起舞其曲折多戰鬥之容 使者はその徒(従者)とともに皆(みな)立ち上がって舞いをまった。 その曲節(音楽のしらべ 折(セツ)=節(セツ)?)は戰鬥(たたかう)の容(内容)が多く、 上顧謂侍臣曰天地間乃有此物常作用兵意何其甚也...

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煬帝初與高麗戰

煬帝初與高麗戰頻敗其眾 煬帝の初め、高麗と戦い、頻(たびたび)その衆を負(たのみにする 敗(バイ)=負(ブ)?)した。 渠帥度地稽率其部來降 渠帥の度地稽はその部を率いて来効(力をつくしに来た 降(コウ)=効(コウ)?)した。 拜為右光祿大夫居之柳城與邊人來往 拝して右光祿大夫と為し、これを柳城に住まわせ、辺人(辺境の人)の来往(行き来)に与(くみ)させた。 中國風俗請被冠帶...

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及遼東之役度地稽率其徒以從

及遼東之役度地稽率其徒以從每有戰功賞賜優厚 遼東の役に及んで、度地稽はその徒(仲間)を率いて従軍するを以てした。毎(いつも)戦功が有り、 賞賜は優れて厚くした。 十三年從帝幸江都尋放歸柳城 十三年、帝の江都に幸(行く)するに従い、尋(まもなく)放(はなれる)たれて柳城に帰った。 在途遇李密之亂密遣兵邀之前後十餘戰僅而得免...

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隋書 流求国伝 始め

流求國流求國居海島之中當建安郡東水行五日而至 流求国。流求国(おそらく沖縄の那覇市?)は海島の中に居り、建安郡(おそらくフーチョウ(福州)?)の東に当たり、水行(川で行く 那覇港から首里城まで)すること五日にして至る。...

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多鬥鏤樹似橘而葉密

多鬥鏤樹似橘而葉密條纖如發然下垂 鬥鏤樹(棕櫚(しゅろ)?)が多く、(果実は)橘(みかん)に似て、葉は比(並ぶ 密(ビツ)=比(ビー)?)しており、条(細い枝)の繊(ほそいすじ)は髪(髪の毛 発(ハツ)=髪(ハツ)?)の如くで、然るに垂れ下がる。  國有四五帥統諸洞洞有小王 国には四、五人の帥(軍の指揮官)がいて、諸(もろもろ)の都(城邑の大きなもの...

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男女皆以白糸寧繩纏發

男女皆以白糸寧繩纏發 男女は皆(みな)、白い糸を以て縄(なわ)を念(よじる 寧(ネイ)=念(ネン)?)し、髪(かみ 発(ハツ)=髪(ハツ)?)に纏(まとう)する。 從項後般繞至額 項(うなじ)の後ろから般繞(まわす)して額(ひたい)に至る。 其男子用鳥羽為冠裝以珠貝 その男子は鳥の羽を用いて冠をつくる。装(ととのえる)は珠(真珠)、貝を以てし、 飾以赤毛形制不同...

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織鬥鏤皮並雜色糸寧及雜毛

織鬥鏤皮並雜色糸寧及雜毛 鬥鏤皮(ビンロウの(果実の)皮(の繊維)?)、並びに雑(いろいろな)色(いろ)の糸寧(おそらく苧麻(麻の一種)?)、及び雑(いろいろな)毛を織り、 以為衣制裁不一 衣(ころも)をつくるを以てし、制裁(裁制(衣服などを裁って仕立てる))は一(同じ)ではない。 綴毛垂螺為飾 毛を綴(つぎ合わせる)り、螺(巻貝)を垂らして飾りとする。 雜色相間下垂小貝其聲如佩...

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織藤為笠飾以毛羽

織藤為笠飾以毛羽 藤を織って笠をつくり、飾りは毛羽を以てする。 有刀槊弓箭劍之屬 刀、槊(柄の長いほこ)、弓、箭(矢)、剣、(大刀)の属が有る。 其處少鐵刃皆薄小多以骨角輔助之 その処は鉄が少なく、刃は皆(みな)薄く小さく、多くは、骨、角を以てこれを輔助(よりどころとする)する。 編糸寧為甲或用熊豹皮...

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王乘木獸

王乘木獸令左右輿之而行導從不過數十人 王は木の輦(てぐるま 獣(ジュウ→ニュウ→ルー(例)入)=輦(レン)?)に乗り、左右に令してこれを輿(肩にかつぐ)させて行く。導き従うものは数十人程度。 小王乘機鏤為獸形 小王は轎(かご 機(チー)=轎(チアオ)?)に乗り、類(おおむね 鏤(ルー)=類(ルイ)?)、輦形(てぐるまのかたち 獣(ジュウ→ニュウ→ルー(例)入)=輦(レン)?)を為す。...

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兩陣相當勇者三五人出前

兩陣相當勇者三五人出前跳噪交言相罵因相擊射 両陣は相(あい)当(むかいあう)たり、勇者の三、五人が前に出て、跳噪(飛び跳ねてさわぐ)し、言葉を交わして相(あい)罵りあう。因りて相(あい)撃射する。 如其不勝一軍皆走遣人致謝即共和解 如(もし)その勝たなかったら、一軍は皆(みな)走(逃げる)り、人を遣わして謝(あやまる)を致す。即ち共に和解する。 收取鬥死者共聚而食之仍以髑髏將向王所...

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無賦斂有事則均稅

無賦斂有事則均稅 賦斂(租税をわりあてて取り立てる)は無く、事が有れば則ち、税を斂(とりたてる 均(キン)=斂(レン→ケン)?)する。 用刑亦無常準皆臨事科決 刑を用いるも亦(また)、常準が無い。皆(みな)事にに臨んで科決する。 犯罪皆斷於鳥了帥不伏則上請於王王令臣下共議定之 犯罪は皆(みな)、鳥了帥に於いて断ずる。不伏(したがわない)であれば、王に上請する。 王は臣下に令して、共議しこれを定める。...

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人深目長鼻

人深目長鼻頗類於胡亦有小慧 人は深(くぼんでいる)い目に長(たかい)い鼻、膚(皮膚 はだ 頗(ハ)=膚(フ)?)は類(おおむね)胡(黒い)を為(な 於(ウー)=為(ウェイ)?)す。また小慧(慧はかしこい さとい)が有る。 無君臣上下之節拜伏之禮 君臣、上下の節、拝伏の礼は無い。 父子同床而寢 父子は床を同じくして寝る。 男子拔去髭鬢身上有毛之處皆亦除去 男子は髭鬢(ひげとびん)を劘(けずる...

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